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図書室 こんな本読んだ⑫

2018/10/19

図書室から

 岩瀬先生は今月、こんな本を読んだ。

ディス・イズ・ザ・デイ/津村記久子(朝日新聞出版)

 タイトルからはどんな内容か想像つかないかもしれませんが、サッカーの話です。

 スポットライトが当たるのは選手ではなく、選手を応援するサポーター(しかも2部リーグの)、津村さんのサッカー愛が随所に詰まってます。

 たとえば作中の22チームはすべて架空のチーム、チーム名も面白いけれど各チームのエンブレムまですべて作成(そしてこれがよくできている)してあったり、またある話では、試合中にサポーターが歌うチャント、これが何曲も実際の楽曲で作られていたりと、かなりの凝りよう、かなりのこだわりです。

 サッカーを中心とした11話、それぞれのサポーターにそれぞれの大事な人生がある、こんな当たり前のことが心にじわりと残ります。なぜスタジアムに足を運ぶのか、どこで観るのか、誰と観るのか、家族や友人、恋人との関係などなど・・・。読み終わったらスタジアムに足を運んでみたくなるはずです。

 このあたりでのサッカー観戦には、ガンバ大阪の本拠地である吹田スタジアムがおすすめです。ピッチまでの距離が近く、スタグル(スタジアムグルメ=競技場での食べ物)も豊富で美味しいものが揃ってます。

 特に今年のJ1は近年まれに見る熾烈な残留争いで、見応えがあります。 

「ディス・イズ・ザ・デイ」(その日がやってきた=リーグ戦最終節)をお見逃し無く!

 津村記久子さん 他のおすすめ : 「この世にたやすい仕事はない」「浮遊霊ブラジル」

                               国語科・司書教諭 /岩瀬

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