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図書室 2019本屋大賞

2019/04/12

図書室から

 全国の書店員さんが選んだ、いちばん売りたい本「本屋大賞」が、瀬尾まいこさんの『そして、バトンは渡された』に決定しました。

 「私には3人の父と2人の母がいる。そして全員を大好きだ」そう公言するのは、この物語の主人公・高校生の森宮優子。

 優子はこれまでの17年の人生で家族の形態が7回も変わっています。なのにちっともツライ話でないのは、みんなが渡されたバトン(優子)をありったけの愛情で受け取るから。血のつながらない父母の間をリレーされるまま、健やかにひょうひょうと生きる優子が語る新しい家族の物語です。

瀬尾まいこさんコーナーつくりました。(受賞作は貸出中)

 瀬尾さんの作品は家族の姿を描いたものが多く、悪人が出てこない。読み終わった後に温かい気持ちになります。元・中学の国語の先生ということもあり、中高生を主人公にしたものがたくさん。また作中に食事シーンの多いことでも知られていて、今回ももれなく味わい深い食事の場面が登場します。

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