学校ブログ

高3学年通信

桜のごとく

2020/03/07

 学校が休校になり、一週間が過ぎようとしていますね。体調管理はできていますか?

 ニュースでは若者が「家にいても暇」と言って町にでかける様子が放送されていて、なぜ今、休校になっているのか、意味を理解していない人がいることが残念でなりません。

 さて、学校の正門にある桜のつぼみが少しずつ膨らんできています。桜を見ると思い出すのが、大岡信さんの「言葉の力」。染織家の志村ふくみさんから、桜の花の、あの淡いピンクの色の染色は、桜の皮から作られるという話を聞いた大岡さんは、桜を「花びらだけでなく、木全体で懸命になって最上のピンクの色になろうとしている」とし、「木全体の一刻も休むことのない活動の精髄が、春という時節に桜の花びらという一つの現象になるにすぎない」と著されています。

 桜は、どんなに土壌が悪くとも、また、夏の日照り、冬の寒さに耐えながら、春にあのピンクの花びらを咲かせるために、桜は根から栄養を、幹が運び、葉で太陽を浴び、その時に備えて懸命に生きています。

 今、みなさんはしっかり養分を蓄える時期です。雲雀丘学園という土壌は整っているはずです。あとは、どんな環境にも耐え、来年、一人ひとりがきれいな花を咲かせてください。何をすべきかわかっている雲雀っ子は「家にいても暇」だなんて言わず、毎日を有意義に過ごしてくださいね。(E組担任)

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