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2018年08月08日

茶道部 「お茶サミット」に参加しました!

 京都の南東部、相楽郡和束町は全国有数のお茶どころ。町中に広がる美しい茶畑からは絶品、最高級のお茶が生まれます。
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 そんな和束町から「お茶サミットに参加しませんか?」というお誘いがありました。もう半年以上前のことです。地域全体でお茶を大切な宝として育む和束にある中学校が音頭を取って、茶道を通した活動を行なっている中学校が交流する機会をつくろう、という取り組み。
 普段は高校生と一緒に活動している本校の中学部員たちが“正真正銘”の主役となれる絶好の機会です。
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 まずは集った11校の学校・クラブ紹介。Hibariは部員全員でPower Pointを使いました。そしてご馳走になったのが“正真正銘”の出来立て抹茶ソフト。ミルクと抹茶(powderd tea)をその場で混ぜ合わせて凍らせた味でした。
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 続いて和束町をフィールド・ワーク。日本遺産に認定、「日本で最も美しい村」連合に加盟、京都府景観資産登録第1号…。ということなど何も知らなくても、とにかく歩いていて楽しい。汗が気持ちいい。マイナスイオンが周り中から降ってきます。
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 案内をしてくれた和束中学校(略して「和中」)のリーダーたちは当たり前のように毎日の生活の中でお茶を、喫すだけでなく、育て、守り、慈しんでいました。
 心づくしのお弁当をいただいた後は、お抹茶とお煎茶のO・Mo・Te・Na・Shi.
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 和中の精鋭たちは、それぞれがとても魅力的でした。ああ、お茶というのは、こんな風に毎日の生活に溶け込んでこその文化なのだと思いました。
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 時空を超えて「お茶が好き」「お茶は美味しい」でつながれる。どんなに時代が不透明になっても、好きや美味しいの感覚が濁ることはないでしょう。だから改めて思います、「お茶は、いいぞ〜!」って。

2018年08月05日

茶道部 2018合同茶会@告天舎

 いよいよ合同茶会当日です。月曜日から通い合宿のような形で続けて来た茶道部の「夏練」の最後の仕上げ、宝塚市内の高校5校で順番につとめているホスト役を今年は雲雀が担当しました。
 朝から高校生は浴衣を涼しげに着こなして流れを確認。今年は着つけだけでなく、浴衣を着て活動してきたので、裾さばきや足運びも自然で綺麗です。
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 早めの昼食をとった後、中学生は駅までお迎えに。そして汗をかきかき来て下さった方達に冷茶をお出しして、会記を渡します。会記には、今日のお茶会で使う道具・お花・お菓子・お茶の説明がずらり。茶室の外と茶室の中で一つの世界を作り出す究極の「あそび」が、こうして招く側と招かれた側で共有されます。
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 さて、お茶会の始まりです。お菓子は、これも涼しげな「青柿」。こうして静かに進む中、なんとなく、なんとなく、例えば背中で「楽しい」が伝わるような席をつくることができたら素敵です。
 そして第二部は、無礼講の交流会。BGMあり。駄菓子あり。おしゃべりあり。
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最後は全員で写真を撮って閉会しました。
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 ほっと一息だけじゃなく、一人一人のYes!が笑顔になっている高校生たち。ひとつ一つの仕事を笑顔と笑い声で楽しんだ中学生のみんな。We were VERY proud of you!
 次は文化祭だね!

2018年07月30日

茶道部 Summer Workshop 2018!

 この時期の告天舎は、こんな感じです。
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外はあんなに暑いはずなのに、中から見ると、この美しさ。緑とは、こんなに豊かな明るさだったのですね。
 さてさて、茶道部の今年の夏は忙しい。今週末は宝塚市内の高校4校をお招きして合同茶会を主催。そして来週は京都府和束町まで遠征して中学お茶サミットに参加。という訳で、こうして中学生たちは空き時間には膝をつき合わせてサミットでの学校紹介を準備しています。
IMG_2334.jpg IMG_2336.jpg  とはいえ、もちろん一番大事なのは、お点前の練習です。動きを確認し、どうすれば綺麗に見えるかを考えて、ああでもない。こうでもない。と思い巡らせる時間があるのが夏休み中のwork-shopのいいところです。ああだこうだと話しているうちに部員同士の距離が縮まって、昼休みには、こんな表情がみられます。決して今日以前はギスギスしていた、ということはないのですが、でもやっぱり同じ時間をゆっくり過ごすことには「同じ釜の飯を食う」のに似た力があるように思います。
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 さて午後は、まず浴衣です。そもそもお茶会の正式な衣装としてはカジュアルすぎる浴衣ですが、和服でのお点前の入り口としては「あり」と考えて、例えば文化祭にも浴衣で臨む部員がほとんどになってきました。となると、次は着こなしです。胸元や腰回りがグダグダしてしまうと、途端にだらしなく見えてしまう。気崩れしないようにするには、これもまた練習と慣れしかありません。今日はたっぷり時間をかけて、浴衣を上手に着るための基本を繰り返し練習しました。
 できあがりを、敢えて後ろ姿でご披露しましょう。どうですか?素敵でしょう?
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ピカピカのteenagersだからこそ、背中で自分を語れる人に育ってほしいと願います。最後の写真は、しっかり作っておくと、パッとつけられて、ぱあっと華やかな、ハイビスカスの帯の練習風景です。
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2018年07月15日

茶道部 お茶でつながる

今日は中学オープン・スクール。茶道部には16人の小学生が遊びに来てくれました。中学部員全員で知恵を出し合って、考えたメニューはと言いますと…:
 Part 1: 中学部長MYさんの立礼のお点前、中学2年生BA・UCペアのトークを添えて。
 Part 2: ワークショップ。実際にお茶を点てたり、お菓子やお茶をいただく体験タイムです。
 Part 3: お茶クイズ。「ヘぇ〜、そうなんだ」x 3

予行演習の時は、「できるかな」「しゃべれるかな」と、不安そうな声が飛び交っていましたが、どうしてどうして。
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自分が好きなことを誰かに話すって、楽しい。自分ができるようになったことを「こうすれば、うまくいくよ」と教えてあげることも、楽しい。みんな、そんな顔をしています。

そして…。その昔は限られた人たちしか口にすることのできなかったお茶を挟んで、招いた側と招かれた側がつながる。一服のお茶を囲む時間を通して、同じようにお茶を囲んできた、たくさんの人たち(千利休の、その前の、その前の、その前の…)に想いを馳せる。
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たかが一服のお茶。されど一服のお茶。お茶は世界をつなげる、というと大げさでしょうか。
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2018年05月15日

茶道部 そこに世界をつくる

高校体育大会。今年も浴衣と毛氈で登場した高3、高2。総勢10名で、初めて袱紗さばきも披露しました。毎年「バージョン・アップ」している姿に顧問もニンマリ。
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ところで後ろに控えた高1フレッシャーズですが、中には茶道部4年目のベテラン部員もいるのです。もちろんお点前だって浴衣だってお手のもの。
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でも、と彼女たちは言うのです。「新しく加わってくれた仲間と一緒に今年は体操服で行進します」と。これぞ茶の心。もてなす亭主側ともてなされる客側が、周りに置かれた季節の花や床の間の軸、器をはじめとする道具や、お茶やお菓子や、外の景色と一緒に一つの世界を作り出すのが茶道です。そうして作り出された世界が時空を超えて過去や宇宙とつながる…。
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そう、この笑顔も千利休が生きていた時代に確かにつながっているのです。
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そしてこの勇姿は、クラブ対抗リレーにおける写真班のベストショットでした!

2018年05月12日

茶道部 新しい仲間達だからこそ…

今日は中学体育大会、快晴の空の下、今年もクラブ行進とリレーに出場しました。手作りTシャツ3年目の今年は、3年生の二人が「今年仲間に加わった下級生にこそTシャツを着せてあげたい」と1年生・2年生にお揃いを譲って自分たちは体操服(団Tシャツ)で行進しました。
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上級生が「ユニフォーム」、下級生が体操服というクラブがほとんどだった中で、このあたたかい配慮はみんなの笑顔にいっそうのきらめきを添えたように思います。
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普段の部活動とはまた別の面が見えました。

2018年04月28日

茶道部 春爛漫

早速入部届けを出してくれた新しい仲間6人と、興味津々の面持ちで見学してくれた3名を迎えて、今日は恒例になった歓迎お茶会です。
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こんな可愛らしい季節のお菓子と、季節のお花(紫蘭)と、青紅葉の借景と、心を込めた一服で..."Welcome!"
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上級生になって初めてのお点前には自然な流れとリズムがあって、「いいぞ!」とエールを送りたくなります。
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すきま時間の積極的な活用にも、頼もしさを感じます。
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年を追うごとに一体感を増している茶道部の練習風景、和気藹々あり、静謐な時間あり。
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告天舎の庭でも「いいね!いいね!」と私たちの新しい一年の始まりを喜んでくれているかのような鶯の音がしていました。
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さあて、今年度は何ができるかな?どこまでいけるかな?また、ドキドキワクワクの始まりです。

2018年03月24日

茶道部:新しい明日へ!

今日は卒業した高校3年生を招いたお茶会です。
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久しぶりに制服を着て、久しぶりに告天舎に来た6人は、様々な試みを前向きに面白がりながら茶道部を一歩、前に進めてくれました。その後を継ぎ、また新風を吹かせてくれている部長のHさんが心を込めて点てた一服と、お菓子「春景色」。
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見守る後輩たちは、何と椅子の上で正座の自主練中です。
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さて濃茶の後は、席を改めて薄茶でO・MO・TE・NA・SHI。
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こんな風に、時の流れという縦の軸を通して、同じ場所で同じことに興味を持った仲間が作り上げていくのが日本の学校制度の「クラブ」なのかなあ、と改めて感じた今日でした。
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2018年02月04日

茶道部 節分の日に

2月3日は節分、いよいよ冬が終わったこの日に今年の初釜を行いました。初釜は、年が改まって初めてお茶を点てる茶事なので、太陽暦でいうと少し遅めですが、季節の移り変わりは月の動きをもとにした、いわゆる旧暦で行うという考え方に従うと、まだ早いということにもなるのでしょうか。
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すっかり慣れた告天舎で、茶室の準備をします。棚の前には水指。今日は濃茶を点てるので濃茶用の茶入れがその手前に。棚の上には2服めの薄茶用の棗を置いて、床の間には蕾の椿。
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食べてしまうのが可哀想なほど愛嬌たっぷりのお菓子を盛りつけて、最初の客チームが1人ずつ茶席に入ってきます。今日は1つの茶碗で3人が濃茶をいただきます。春の兆しを告げるような光線を楽しみながら、時間をかけて点てたお茶を。美味。
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2席めは薄茶。干菓子に加えて節分のお豆もいただきます。こんな遊びも茶道の醍醐味ですね。
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水屋では高1のみんなが大活躍してくれました。

2018年01月27日

茶道部 春待ち

積もっていた雪も消えて、寒いけれど明るい土曜日の午後です。今月は筒茶碗を使った冬のお点前ができるので部員たちは皆、この縦長のお茶碗で一服のお茶を点てています。極寒の時期に少しでも温かいお茶を味わってもらえるように、器自体が温まるよう手順がいつもと少し変わります。
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暖気がなるべく逃げないように口が小さめの茶碗は、そのぶん手の動きが変わるところもあります。
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椿の蕾が見守る中、部員同士が教え合っている姿はよいものですね。来週は節分の土曜日に初釜。そして季節は、春へ!

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