2018年03月19日

小学校での新しい取り組み

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 本年度、小学校の英語科で大きく変わったことの一つが、フォニックス学習です。絶対的に楽しく、そして全員理解を目指したものに変わりました。
1文字1文字、歌とアクション(ジェスチャー)があるので、低学年でも全身を使って楽しみながら気がついたら身についているので、子どもへの学習負担もぐっと減りました。
3学期は全学年で、単語の聞き取りクイズ(あえて、テストとは呼びません)を毎回授業で行ってきました。
 低学年では、最初は1文字1音の聞き取りでしたが、ほぼ全員が満点を取れるようになってきたタイミングで3文字3音の聞き取りに切り替えました。ずっと聴き続ける集中力も必要ですが、今では、教師は2回しか繰り返さないというルールの下、より速いスピードの中で取り組めるようになりました。確実に読めるようにもなってきています。
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 中学年、高学年でも、最初のうちは、アクションを恥ずかしがっていた子もいましたが、アクションをつけた方が音を聞いた時に文字とリンクしやすいということに気づくとほとんどの子が取り組むようになり、それまで苦手意識を抱いていた子も今ではほぼ毎回満点が取れるようになり、フォニックスに限らず、その他の活動に対しても、自信を持って取り組めるようになりました。
 小学生のうちから文字に慣れ親しんでおくことは、英語を「話す」こと、「聞く」ことに限らず、「読む」こと、「書く」ことをも含めた4技能をバランス良く身につけていくために不可欠です。また、何でも楽しめる低学年のうちほど、「覚えなさい」「やりなさい」と押しつけなくとも、歌ったり、体を動かしたりと、楽しい雰囲気の中で自然と身につけることができます。
 フォニックス学習を通し、暗記やローマ字読みに頼ることなく、自分で英語を英語の音のまま理解し、音を分解したり、組み合わせたりしながら着実に英語を「読む」力を育てていきたいと考えます。
(小学校教諭 森下真伊)

2018年03月12日

中学1年生の授業より

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 自分の意見を英語で相手に伝えるというのは、グローバル時代を生きる私たちにとって大切なスキルです。前回のブログで、小学校が “Show and Tell”のことを取り上げていたように、このスキルは英語教育において比較的早い時期より開始し、発展させることができます。中学1年生の授業では、普段から “Show & Tell”の活動を取り入れています。もちろん、小学生のものと比べると長いですし、それぞれのスピーチの後に短い質問のセッションを設けることで話し手にも聞き手にもチャレンジすることも求めています。中学1年生の生徒にとって、英語で質問を作ったり、尋ねたり、答えたりすることは、簡単ではないのがまだごく自然なことです。これを練習するために、私たちは「質問を作る」授業を考えました。
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 この授業では、例えば、「バスケットボールが好きです。」というような台詞を与えます。そして、生徒たちは、グループで、それに対する質問を作らなければなりません。できるだけたくさんの質問を作らなければなりません。また、協力して素早く取り組むために、タイムリミットを設けてチャレンジさせています。生徒たちはとても主体的になって、たくさんの質問をつくることが出来ました。それらの質問をする時、私たちは板書することで、この授業で達成したことを全員が目で見えるようにしています。それぞれのグループが作った質問の数は平均して15程度でしたが、「バスケットボールが好きです。」というたったこれだけのシンプルな台詞に対してこんなにたくさんの質問を作ることができたことに驚きました。
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 シンプルな活動にも関わらず、生徒たちがバラエティに富んだ質問をつくったことに私たちはとても嬉しく思いました。また、それは、このような英語で話すことに重きを置いた授業と、英文法の授業とのつながりを示してくれました。さらに、生徒たちが、それぞれ違う質問を自らさがすために、辞書や文法の教科書を使っているところを見るのもまた嬉しかったです。このような自発的な学習法は、生徒たちが将来、自立した学習者として、自ら学び続けることにつながっていくでしょう。
 最後に、生徒たちがお互い助け合ってこのアクティビティーを楽しんでいたのが何よりも嬉しかったです。なぜなら、このような雰囲気こそ、私たちがこの授業で目指していたものそのものだったからです。
 
 
 
From a first-year junior high school lesson…

Presenting your ideas in English to an audience is an important skill in the global era we live in. As shown by the elementary school’s use of show and tell speeches, these skills can be developed from early in a student’s English education. In the first-year junior high school lessons we continue this and students have regularly been doing Show and Tell speeches. Of course, these are longer, and we also challenge both the presenters and the audience by having a short Q&A session after each speech. Naturally, for first grade junior high school students, making, asking and answering questions in English spontaneously is not easy. To practice this we conducted a question-making lesson.

In this lesson, we gave the students prompts, for instance, “I like basketball.” Then, they had to make questions in groups. They had to make as many as possible, and we set a time limit to challenge them to work together quickly. The students were very active and worked well to make many questions. When they asked their questions, we also wrote them on the blackboard so that everyone could see what the class had achieved. The average number of questions was fifteen, which is impressive for a simple prompt such as “I like basketball.”

Although it was a simple activity, we were happy to see the variety of questions they produced because that showed a connection between these speaking-focused classes and their English grammar lessons. Also, we were pleased to see the students using their dictionaries and grammar-course textbooks as they actively sought ways to ask different questions. This kind of active approach will help them become successful independent learners in the future. Finally, it was great to see them enjoying the activity and helping each other because that is the kind of classroom atmosphere we are aiming to promote during lessons.

(中高校教諭 スワン・スティーブン)

2018年03月05日

5年生での取り組み

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 今年の5年生は4月からめざましく成長しました。1学期、2学期は、とにかく子どもたちが自信をもって英語を使うことを第一に考え、取り組んできました。毎時間、友だちの前で話したり、フォニックスの音認識の練習をしたり、Tricky words(ひっかけ単語)を読んだりと、さまざまな活動を盛り込んできました。Tricky words(ひっかけ単語)とは、フォニックスのルールには当てはまらないけれど、日常的に非常によく使われる言葉のことです。
冬休みの宿題(お正月にすることについて、書いてくる。)をきちんとこなし、グループでそれを読む練習をした後、子どもたちのモチベーションは日に日に高まりました。子どもたちが上手に発表するようになるには、まず、Tricky wordsに十分に慣れさせ、自信をつけさせることだと考えました。「覚えなさい。」というのではなく、何か、ゲーム感覚で楽しく身につけさせることはできないかと考えました。
 そこで考えたのが、”Tricky words game”です。
20180305-1.jpg 全員、2つのTricky wordsが書かれたカードを持ちます。1人が、カードに書かれた単語を全員に聞こえる声で読み上げ、他の人はそれを聞いて、自分の持っているカードに読み上げられた単語が書いてあるかどうかを確かめます。そして、自分の持っているカードに書いてあったら、その人は次にカードを読み上げる人です。例えば、ある子が “I have I, who has you.”と書かれたカードを読み上げると、今度は、”I have you, who has your”と書かれたカードを持っている子が読み上げます。このようにして、36人全員でリレーのようにつないでいきます。
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この活動をしていて驚いたのが、子どもたちの中で「もっとスムーズにやってみたい。」という想いが芽生えてきたことです。タイムを計り、そのうち、他のクラスのタイムと競い合うようになりました。1回やるごとに、良かった点、次回改善できる点について子どもたちに考えさせました。「大きな声で言わなければならないけれど、はっきりと言わないと聞き取りにくい。」、「2つめの単語は次の人につなげる言葉だから、特にはっきりと言った方がもっとスムーズになる。」「自信を持って、素早く読む。」、「周りで困っている友だちがいたら、読み方を教えてあげる。」、「“are, all, old” “you, your” “so, go, no” “the, they, their”など、似ている言葉があるから注意して聞く。」、、、たくさんの意見が出ました。
一番驚いたのが、子どもたちの方から、“one more time, one more time”と全員でコールしたり、英語で”You are beautiful!”と先生にお世辞を言ったりし、もっとやりたいという意思表示をしてきたことです。
 授業の終わりには、子どもたちが知っているフォニックスのルールを使って読める簡単な絵本を自分で読む練習をします。”Trick word game”で培われた十分に大きな声、イントネーションや韻ではりきって読むことができました。
 今、子どもたちは、心からもっと英語で話したい、読んだり書いたりもしたいと思うまでに成長しました。
 これからが楽しみです。


This year in the 5th grade, the students have seen major improvements since April. The first and second term was spent fostering interest and developing their ability to use English with confidence. Each class had a variety of activities that allowed students to practice speaking in front of their peers, practicing phonics sound recognition and reading tricky words. Tricky words are words that cannot be read using the phonics system. These words are important as they appear in daily readings on a frequent basis.
In the third term, the students’ motivation increased by leaps and bounds after successfully completing their Winter Homework and practicing their presentation with small groups. For the students to read their speeches with success, they needed to increase their confidence and fluency of common tricky words. Instead of asking the students to “memorize” these words, the teachers turned this activity into a game. The students each have 2 tricky words that they must read out loud while their classmates listen to see if their word has been called. If their word is the one called, they must read the words on their card. This continues until all students have read their card.
The surprising side effects of this activity was the increased desire to perform this task as smooth as possible. The students would compete against the clock and try to improve their time using the other 3 classes. After each trial, the students would be quizzed about what they did good and what they could do better in the next run. The students came up with many impressive possibilities. The list includes; speaking clearly in a loud but clear voice, emphasizing the last word to make it easier to understand, reading the card quickly, having confidence, helping the people around you to make sure they can read it clearly, hearing the differences between similar words such as “are, all, old” “you, your” “so, go, no” “the, they, their”
The biggest surprise for the English teachers was the students desire to improve and their eagerness to keep trying with some classes chanting “one more time, one more time” or giving the teachers compliments IN ENGLISH to show their desire to continue and improve the class results.
At the end of the class the students then practice reading decodable stories. The students motivation to read with a stronger voice, intonation and rhyme have been a welcomed bi-product of the “Tricky word game”. We are excited for this class and their future. They are truly excited to improve their ability to speak, read and write in English.
(小学校教諭 松本セイラ)

2018年02月26日

1年生の挑戦!

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 1年生が小学校に入学し、まもなく1年になります。子どもたちは、「春が来たら2年生!」と毎日張り切って学習に取り組んでいます。
 最近、初めてのShow & Tellを行いました。Show & Tellとは、文字通り、「見せて、伝える」活動ですが、英語圏の学校ではプレゼンテーションをする前準備として、また、人前で話すことに慣れる練習として、頻繁に行われている学習活動です。今回のテーマは、「お正月」です。「お正月、誰とどんなことをして過ごしたのか、絵に描いてくる。」というのが、冬休みの宿題でした。これに基づき、”She is my sister. He is my dad. It’s me.”などと、絵を見せながら、絵に出てくる家族を友だちに紹介しました。
 Show & Tellを行う前の時間に、それぞれのクラスの担当教師が、良くない見本を見せ、子どもたちに、どこが良くないのかを考えさせました。「声が小さいから聞こえない!」「詰まりすぎて聞き取りにくい。」「絵がみんなに見えない!」「ずっと下を向いているのはよくない!」1年生なりに、たくさん考えていました。その後、評価基準を見せ「1,大きな声で話す。2,スラスラ話す。3,絵をみんなに見せながら話す。」この3つを目標に取り組みました。

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 どのクラスも、全員、一生懸命に頑張りました。恥ずかしそうにしているお友だちがいると、「頑張れ!」「Mistakes are OK!」などと、応援する子が出てきました。自分の発表が終わっても、全員が終わるまで、友だちの発表を一生懸命に聴き続けることが出来たのも大きな成長です。
 このように、1年生の時から、大勢の前で堂々と英語で話すという経験を積ませることで、2年生、3年生、、、と学年が上がっても、英語で話すことを当たり前にできる子どもたちに育てていきたいと考えています。
(小学校教諭 森下真伊)

2018年02月19日

中学1年生 家庭科被服製作×英語(研究授業)

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 今年度、新たな試みとして中学1年生の家庭科の授業を英語で行いました。
本学園にてグローバルキッズスクール(GKS)が開校し、英会話の授業をサポートしておられるENGLISH ACCESSのアダム先生とテイラー先生と共に家庭科×英語のコラボレーションを試みました。授業はCLIL形式を取り入れました。home.jpgCLILはContent and Language Integrated Learning(内容言語統合型学習)の略語で「クリル」と読みます。内容(社会や理科などの教科ないしは時事問題や異文化理解などのトピック)と言語(実質的には英語)の両方を学ぶ教育方法です。


 社会の急速なグローバル化の進展・産業構造の変化と共に求められる人材像が大きく変化している現在、単独の教科での学びだけではなく、様々な教科を融合させた学びが必要であると考えているからです。学校教育も社会と共に変化し続けなければならないと思います。

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今回の家庭科の授業で、吾妻袋を題材に英語と融合させた授業をしました。日本には、布の平面から和服という立体へと変化させる世界でも珍しい独自の文化があります。和服文化技術の基礎となる手ぬぐいを使って吾妻袋を作成します。実習による実体験がより深い理解をサポートします。

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吾妻袋を作成するにあたって、最初は日本語で基本の縫い方や用語を学んでから、英語の授業をスタートさせました。
まず最初の時間には、縫い方の基本用語を学びます。次に自分で吾妻袋を採点できるように基準を理解して、間違った縫い方などをペアで討論できるフレーズを覚えてもらいます。単語やフレーズをただ暗記するのではなく、ゲーム形式や音楽のリズムと共に何度もリピートさせました。
最後の研究授業では、あらかじめいくつかの箇所を間違えて作っておいた2種類の吾妻袋をペアでお互いどこの部分が間違っているのかを確認してもらいます。その後点数表に従って吾妻袋の評価点数をお互いに英語で討論して決定します。上手く見つけられなかったり裏表がわからなかったりして気づかなかった間違いをペア同士で覚えたフレーズを使ってお互い話し合いました。生徒の中には、思わず日本語で声を発してしまうようで、その言葉をアダム先生に英語のフレーズで教えてもらうことで生きた学びとなりました。


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 社会が変化する中で、指示された内容をいかに正しく再現できるかという能力から基礎的・基本的な知識・技能とそれらを活用して主体的に課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力等を育成しなければならないと思います。そして様々なことに疑問や興味を抱き、自らの発問に対して学ぶ姿勢を身につける必要があります。
 今後、異文化理解や異文化コミュニケーションはますます重要になってきます。今回の授業で母国の文化を深く理解し、国際共通語である英語で日本文化を伝えるきっかけになることを期待しています。
  (中高等学校 家庭科教諭 和田 由起子)

2018年02月13日

中学2年生の授業より

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 この授業では、生徒がペアで道案内の練習をしました。街で道に迷った時の言い方をペアで練習することから始めました。そして、片方の生徒にはニューヨークかロンドンの地図が配られました。もう片方の生徒には、街の中で行きたい場所のリストが配られました。こうすることで、1人が尋ねる練習、もう1人が行き方を教える練習ができます。
20180213-1.jpg場所のリストと地図と、ペアの生徒が持っているものがそれぞれ違うので、このタスクを完成させるには、協力し、また注意深くやりとりを続けなければなりません。


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  このような形式の授業は、活動のやり方自体は単純明確ですが、いくつか伝えておきたい点があります。まず1つ目は、これらの地図は日常的にネイティブ・スピーカーが使用しているものを使ったということです。外国で使われているものを教材として使うということは、生徒の自信を育てることに大いに役立ちます。なぜなら、ネイティブ・スピーカーが実際に使っているものと全く同じなのですから。2つ目は、全員が英語を使って参加できるよう、使うフォームの形やフレーズを特に制限しなかったことです。生徒の英語のレベルに応じて、さまざまな言い方、表現の仕方をしてよいことにしました。そして3つ目に、この授業は、英語が生徒にとってどのように役に立つのかを感じる実践的な例となりました。このことは、一見、生徒の日常生活とはかけ離れたところにありそうな英語への興味関心を引きつけることにもつながります。
  練習を通して、多くの生徒がタスクをこなすことを楽しんでいました。英語学習がある程度進んでいる生徒は、「地下鉄の駅から次の最寄り駅まで歩く。」など、より複雑でさまざまな行き方を表現しようとしていました。あまり英語を得意としていない生徒も、「電車を乗り換える。」、「○つ目の駅まで乗る。」等、一緒に練習したやり取りのフレーズを使って取り組んでいました。どちらの場合においても、自分たちの英語を、それぞれの地図を使って表現できる状況と上手く合わせることが求められます。
  同時に、この授業では、どのペアが最初に終わるのかも競い合いました。早く終わった生徒には、特別課題として追加のタスクが与えられました。街で道に迷った時の短い会話のやり取りをつくるというものでした。これは、どんな語彙や言い方を前の活動で使ったのかを思い出させ、より洗練された英語の会話ができるよう導くことにつながります。
  In this lesson, the students worked with one-another in pairs to practice giving directions. The lesson begins with a practice dialog to introduce the idea of being lost in the city. Then the students are given maps of either New York or London. Their partner is given a list of places they want to go in that city. The students can then practice asking for and giving directions. Because the list of places and map are held by different students, the students must cooperate and communicate carefully to be successful.
  This style of lesson, while simple, highlights a few important points. One, the maps are those used by every day English speakers. Using foreign materials can help to build confidence because the students are using the same materials as native speakers. Two, by allowing for a very free form of communication students of varying levels can participate using a variety of English. And three, it is a practical example of how English can be useful to the students. This promotes interest in English which can often seem too far removed from the students’ daily lives.
  In practice, many of the students enjoyed the task. Higher level students could attempt more complex and varied directions. Such as leaving the subway station to walk to a closer station. Lower level students could communicate using those phrases that were practiced in the dialog: changing trains, riding for x number of stops, etc. In both cases, students had to adapt their English to fit the unique situations that their different maps provided.
  This lesson also included a fast-finisher activity. Especially fast students were given an additional task. This was to create a short dialog about being lost in the city. This allows the students to think about what kind of language they used in the previous activity and apply that to a more formalized style of speaking.
(中高校ALT カイル・フランクリン)

2018年02月05日

中3の英会話授業より

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誰かに助けを求めること、抱えている問題を上手く説明すること、問題に関わる質問をしたり答えたりすること、また、問題に対する解決を提案すること。これらは全て、私たちが生徒に身につけて欲しい能力です。

これらの能力は、学校でのコミュニケーションクラスでより発展的なディスカッションをするためだけでなく、生徒たちが将来、現実に問題と直面し、英語を使わなければならない時に非常に役に立つと考えています。

中3の英会話の授業は、週1回50分を担当者ごとに2分割し、25分×2回(2週で50分の内容)で実施しています。
授業はたいてい2週続きで行いますが、1回目の最初の25分で、教師がKeynoteを使って簡単なプレゼンテーションをします。それによって、問題解決のためアクティビティーでは何をするのか、また、タスクをこなすための効果的なやり方等を簡単に説明します。

このアクティビティーでは、生徒は2人1組になって取り組みます。どのペアも、さまざまな問題が書かれた10枚セットのカードを使います。例えば、「あなたの家が火事です。」、「あなたは飛行機に乗り遅れました。」、「あなたの犬が宿題を食べてしまいました。」などです。まず、どちらが先に始めるかを決め(先にする方をAとします。)、カードをひき、それを読んで、パートナー(Bとします。)に問題に関わって助けを求めます。BはAに対して、問題について5つの質問をします。これをすることで、Bが問題についてより深く理解し、よりよい解決の提案につながるので、非常に大切なプロセスです。5つの質問のやり取りが終わると、Bは解決法を提案し、Aは助けてくれたことに対してお礼を言います。そして、AとBで役割を交代し,今度はBがカードをひいて、助けを求めます。このやり取りが授業の終わりまで続きます。

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 2回目の授業では、生徒は解決したい問題を選び、教室内でそれを演じるために必要な会話のやりとりを書き出します。授業の終わりの10分で3~4ペアが問題解決の会話のやりとりを発表し、他の生徒や教師から建設的なフィードバックをもらいます。

2回の授業とも、生徒は提示された問題に対して、よりよい答えを見つけようと必死になって、主体的に取り組みます。我々教師は、生徒がより創造的な解決法を見つけられるよう手助けしますが、生徒が楽しんでチャレンジしているのがよく分かります。

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これから、生徒たちの高校進学後も、このように会話のやり取りと問題解決能力を統合した活動を授業に取り入れていきたいと考えています。

Learning how to ask someone for help, describe a problem, ask and answer questions related to the problem and propose solutions to the problem are all skills we want our students to have.

These skills will be crucial to the more advanced discussions they will be having in their high school communication classes and, more importantly, useful tools for them when they need to use English to deal with real-world problems in the future.

In the first 25-minute lesson in a two-lesson series, students were shown a brief Keynote presentation that explained the rules of the problem-solving activity they would be doing, and gave examples of effective ways to complete the tasks.

In this activity, students worked in pairs. Each pair had a set of 10 printed cards with various problems printed on them. Examples include “Your house is on fire,” “You missed your flight,” and “Your dog ate your homework.” They decided who would go first (Student A) and that player drew a card, read it and then proceeded to ask their partner (Student B) for help with their problem. Student B, in turn, asked Student A five questions about the problem. This is important, as it allowed Student B to get a better understanding of the problem and propose better solutions. After asking and receiving answers to the five questions, Student B proposed a solution and Student A thanked Student B for his/her help. On the next turn, they changed roles and Student B drew a card and asked for help. This continued until the class was finished.

On the second day of this lesson, students chose a problem they wanted to solve and wrote out a dialog they could perform for the class. In the last 10 minutes of the second class, 3 or 4 pairs performed their problem-solving dialog for their classmates and received constructive feedback from the students and teachers.

On both days of this lesson, students remained engaged and active in trying to find good answers to the problems they were presented. We encouraged students to come up with creative solutions and it was clear that they were really enjoying the challenge.

We intend to integrate question-asking and problem-solving skills in lessons students will have once they have entered high school.
(中高校ALT マット・キャスティ)

2018年01月29日

Hello from GKS!

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 グローバルキッズイングリッシュ(またはGKS)は、雲雀丘学園の新しい放課後プログラムです。現在は幼稚園児と1年生が、日本語と日本文化の学習と同時に、英語学習にも取り組んでいます。GKSでの経験は、子どもたちが将来、調和のとれたグローバルな人材と育っていくにあたっての強固な基盤になると考えています。
 英語の授業の大きな目標は、楽しむことです。毎月、新しいテーマに基づいて、多岐に渡るトピックを学習しています。例えば、告天舎の庭にひまわりの種を蒔いて、「花とたね」について学んだり、海とそこにいる生き物について学んだりします。それぞれのトピックを通して、色や数、動物の名前など、英語の基礎を学ぶこともできます。また、同様に、歌やゲーム、紙工作や音読などを通して、簡単な文法事項に触れることにも取り組んでいます。アルファベットとフォニックスの学習も同時に進めることで、英語での「読み書き」の基礎を身につけることも目指しています。

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20180129-3.jpg 授業はすべて英語で進むので、どっぷりと英語につかることができます。これくらいの学齢の子どもたちは、好奇心旺盛で思考が柔らかく、適応力も高いので、新しい言語を素早く、自然に吸収します。短期間でも子どもたちは相当高い自信をつけることができました。子どもたちが覚えたこと、頭の中でつなげたこと、自分について英語で表現する様子を見ると、目を見張るものがあります。
 子どもたちの未来が楽しみでなりません。

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 Global Kids School, or GKS, is a new after-school program here at Hibarigaoka Gakuen that allows kindergarten and 1st grade students to go above and beyond and focus more on the Japanese language and spirit, as well as have an exposure to English from a young age. This will help give them a good foundation to be successful in their future education, allowing them to become well-rounded global citizens.
 In our English class, the main goal is to have fun! Each month we have a new theme and learn about a variety topics ranging from “flowers and seeds,” where we got to plant sunflower seeds in the garden of the Kokutensha, to learning about the ocean and different sea creatures. Through these different topics, we are able to learn the English basics- colors, numbers, and animals, for example, as well as simple grammar points through singing songs, playing games, doing crafts, and reading stories together. We also take time to learn the alphabet and phonics, building up a foundation to read and write.
 Because our class is completely in English, this really allows for an immersive experience. Children are so curious, open, and adaptable at this age and they absorb the new language quickly and naturally. Their confidence has grown so much in such a short time. It’s amazing to see the things they remember, the connections they make, and how they then use English to express their individual personalities. I look forward to see what they become in the future!


(GKS Taylor Tirronen)

2018年01月15日

中学1年生の授業より

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 はじめまして、キャサリンです。私は、ALTとしてニュージーランドから来て、中学1年生を教えています。年末に生徒たちと取り組んだ授業について紹介します。


 まず、生徒が楽しめるクリスマスレッスンで、なおかつ、ニュージーランドのことも学べる授業を計画しました。授業は、「サンタのそりをひっぱる動物は?」「クリスマスツリーのてっぺんによく飾られるデコレーションは?」など、クリスマスに関するクイズから始まりました。そして、いわゆる「クリスマス」と、ニュージーランドのクリスマスの違いをプレゼンテーション形式で教えました。

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 その後、生徒たちを4~5人から成る10のグループに分けました。最初の5グループはカードゲームを、残りの5グループはワードサーチ(単語探し)をしました。10分後、交代しました。
 カードゲームもワードサーチも両方、授業の始めに出てきたものを使います。

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 カードゲームは、1セット24枚で、5セット作りました。1グループに1セットずつ配られ、カードは、グループ内でメンバーに分けられます。グループで1人の生徒が最初のカードを机の上に置き、カードに書かれた英語の質問を大きな声で読みます。次に、その質問に対する答えが書かれたカードを持っている生徒が、そのカードを机の上に置き、同じように次の質問を読みます。このゲームの目的は、カードを正しい順番につなげていくことです。

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 この後、全員で3つめのアクティビティー、スーパーマリオのクリスマスクイズをしました。最初のグループが1つの数字をひき、今までに学習した内容に関する質問をされます。正しく答えられると、マリオがランダムに、ポイントをくれるか、差し引くか、他のグループに何ポイントかあげるかをします。もし、正しく答えられないと、他のチームが手を挙げて質問に答えることができます。どのグループにも順番が回ってきて、フランクリン先生が黒板に得点を記入してくれました。

 このように3つのアクティビティーを通して、情報のやり取りを繰り返しているうちに、生徒たちは新しい単語やフレーズを何度も何度も練習することができます。生徒たちは、アクティビティーそのものはもちろん、グループで答えを考え出すことにも楽しんで取り組んでいました。そして、確実に身についていたので、クイズでは、それぞれのグループでたくさんのポイントを獲得することが出来ていました。
 雲雀丘学園で、このように楽しんで学習できるアクティビティー教材をもっと作っていきたいと思います。

 Hello, I’m Catherine. I’m an Assistant Language Teacher from New Zealand, teaching first-year Junior students through to first-year Senior at Hibarigaoka Gakuen. For the last classes of 2017 with the first-year Junior students I wanted to do a fun, Christmas-themed lesson, and include some New Zealand Christmas fun-facts. The lesson started off with a presentation covering various aspects of Christmas, such as ‘what animal pulls Santa’s sleigh?’ ‘what decoration usually goes on top of the tree?’ and so on. Then, I taught the students the differences between a typical Christmas and a New Zealand Christmas.

 After the presentation, we divided the class into ten groups of 4 or 5. Five of the groups were given a card game, and the other five were given a word find. After ten minutes, they switched activities.

 Both the card game and word find used questions and answers that were shown during the presentation. For the card game, I created five sets of 24 cards. The groups were each given a deck, which was then divided between the group members. One member had the starting card, which they put down on the desk, then read the English question on the card out loud. The person with the answer card then put their card down, and read the next question. The goal of the game was to create a chain of cards in the right order.

 After this, the entire class participated in the third activity; a Super Mario-themed Christmas quiz! The first group picked a number, and were asked a question about the things they had learnt previously in the lesson. If they answered correctly, Mario randomly gave them points, deducted points, or allowed the group to take points from another group. If the team didn’t answer correctly, other teams could raise their hands and try to answer the question. Each group had a turn, with Mr Franklin keeping score on the board.

 By repeating the information throughout the three activities, the students could practice the new words and phrases multiple times. The students seemed excited about the activities and figuring out the answers with their group. They were also determined to remember the information so they could score points for their group in the quiz!

 I hope to create many more fun activities like this during my time at Hibari!

(中高校ALT キャサリン・ハーン)

2018年01月11日

【中高英語科より】第1回 授業研究大会 ③

20180108-0.jpg 昨秋の授業研究大会で高1生たちは「ヒトがヒトであるというのは、どういうことか」という簡単に答えの出ないテーマに挑戦しました。

 まずCommunication 1でJane Goodall博士のチンパンジー研究について得た知識を、インターネット上に公開されている同博士のスピーチで確認するところから始め、
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両生類や爬虫類などの生き物とヒトとの距離を考えるグループ・ワークを経て、
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哺乳類と比べながら、自分たちが大事だと思うヒトの特徴を絞り込んでいきます。
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 狙ったのは、英語という道具を使った「深い学び」、‘Demand High’。指導・コメントをいただいた先生方からもactive thinkingに溢れた教室だったというお言葉を頂戴しました。

 さて生徒たちの感想は如何に。「人間と他の動物を比較して考えることは初めてだったので、いろいろなことを知った」“There were a lot of words I didn't know, but after I checked them in the dictionary, I could remember and use them.”人類学の知識と英語の表現を同時に学べていたという嬉しいコメントです。

「授業中だけでなく休み時間や放課後を使って『あーだ』『こーだ』言いながら文章を組み立てていくのはとても楽しかったです」「班のメンバーにたくさん助けられました。一人だったら絶対できなかったと思います」“It was a little difficult for me to think about ‘what makes us human,’ but I kept thinking because my teammates helped me. So I had a great time.”と仲間の大切さを語ったものも多数ありました。

 そして「日本語も使えたから深いところまで話し合えた」という感想も。English or Japaneseではなく、English AND Japaneseで活躍していく生徒たちには、まさにこうした複数の言語を同時に使う「旨味」を、もっともっと味わってほしいところです。
 今回、生徒たちが最も大切なヒトの特徴として挙げたのは、language (言語), reason (理性), civilization(文明), progress(進歩)などの抽象概念でした。母語だから到達できる結論や思いを、どうグローバル言語としての英語で表現したら伝わるのかを、生徒たちは画像やプロップを使って、日本語を使わずに届ける工夫を凝らしました。その結果、他の発表を聴いている時も「どの班も内容がしっかりしていたり具体例が面白かったり、特徴があって面白かった。またやるときは、もっと工夫した面白く聞きやすい文を作りたいです」「他の班も発表しているのを聞いていると、どれも人間に似ている点が多かったので改めて違いを探しました」とactive listeningができていたと思います。
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 「日本語はすらすら出てくるのにそれを英語にできないもどかしさを何度も感じました。話を聞いてもらうために笑ってもらいたかったのですが、なかなか難しかったです」“I wanted to use more English, but I didn’t know the words. I need to study English, and I want to talk with people in the world.” コミュニケーションに最も大切な「伝えたいという思い」強く感じる場を用意すること、これは私たち教師の最も大切な仕事ではないでしょうか。
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 “I had no idea about chimpanzees before I made this speech, so I think there are a lot of things about other animals I don’t know. I want to look into them.” 「出来ることをやっても意味がないと思うので、このような使える、しゃべれる英語をきたえる機会がもっと増えればいいなと思います」と感想を述べた生徒たちはこの冬、English Book Reportや、大学入試問題を出発点としたプレゼンテーションにも挑戦中です。(中高英語科教諭 東野雅子)