2018年02月14日

スクラッチ

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 以前の記事で書きましたが、プログラミングが必修化されます。実際にはプログラミング的思考を取り入れた授業が必修化されるわけですが、それは多くの場合プログラミングを取り入れるのと同義です。プログラミングをせずにプログラミング的思考を学ぶこともできますが、より手っ取り早いのはやはりプログラミングを取り入れることなのです。
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 早くも本校でもPCの授業でプログラミングを取り入れていますが、文部科学省の意図は様々な教科で取り入れることですので、取り入れることができそうな教科単元を模索しているところです。算数でも多角形を作図するところで取り入れてみました。写真にあるようにスクラッチというビジュアルプログラミング言語を使い作図に取り組みました。得意な子とそうでない子が分かれましたが、得意な子はどんどん描いていきます。プログラミングで描けば、手では描けない正七角形や複雑な図形もカラフルに描くことができました。このように子どもたちは、プログラミングを通じて論理的思考や試行することの大切さを学んでいます。
(小学校教諭 隅田心吾)

2018年02月07日

1人1台の児童用タブレット導入に向けて

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 小学校では,保護者の皆様のご協力により,本年4月より1人1台の児童用タブレットを導入いたします。導入に向けて,ICT教育推進委員会が中心となり,研修を実施しています。今回は,株式会社MetaMojiより講師をお招きし,リアルタイム授業支援アプリ「MetaMoji ClassRoom」についてすべての教員が参加して研修を実施いたしました。

20180207-1.jpg 研修は,実際に一人一台タブレットを操作しながら行いました。はじめに,児童の立場に立って,「児童がどのように操作するか。」を学びました。書く,写真を撮る,音声を録音するといったいくつものアプローチで考えを表現できます。各人がタブレットで書き込んだ内容は即座に他のタブレットや電子黒板上で共有されます。これにより,「一人が発表して聴く」という形から,「同時に多くの児童が発表する」また「情報を比較し考えを構築する」という形へ発表方法が変化していくことを感じられました。

201802047-2.jpg 続いて,指導者がどのようにアプリを運用するかについて学びました。指導者から児童へ教材を提示する際は,個別に考えさせたいのか,小グループで考えさせたいのか,クラス全体で考えさせたいのかによって提示法が変えられます。また,アドバイスを必要としている児童に対して個別に支援する方法についても学びました。
 今回の研修で学んだアプリをはじめとして,タブレットを有効に活用し,「主体的・対話的で深い学び」の実現に向け,教員研修に取り組んでまいります。
(小学校ICT主担 森岡俊勝)


2018年01月31日

幼稚園の子どもたちにとってICTとは?

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 ITはイット、AIはアイ、それではICTは?アイシテ?ここまでは枕です。

 写真は月2回、水曜日の課外教室「キッズサイエンス」の様子です。テーマは磁石でした。

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昔懐かしいU字型の磁石!子どもたちは初めて見たでしょうね。N極・S極があって引き合ったり、反発しあったりすることも実際にやってみました。机の上にはスプーンや鉛筆や積み木、目玉クリップ、プラコップなどいろいろなものが並んでいます。「磁石にくっつくものはどれ?」一人ずつ前に出て、これはと思うものを選んで試してみます。見ただけでは分からないんだよね。触ってみたら分かるかな?くっつく物とくっつかない物は何が違うんだろうか?みんなでいろんな考えを言い合います。さあ、お友だちの意見も聞いて何か良い考えが浮かんだでしょうか。
 ITとはインフォメーションテクノロジー(情報技術)の頭文字。(私は初めのころはインターネットテクノロジーの略と思い込んでいましたが)簡単な解説として「パソコンなどの情報機器やインターネット、通信インフラなどと組み合わせて活用する技術」とあります。
それではICTとは?インフォメーション&コミュニケーションテクノロジーの頭文字であり、内容的にはITとほぼ同義であると解説されています。
 私はCが付け加わったことには大きな意味があるように思います。勝手な解釈ですが、「情報(知識)そのものにそれぞれ価値はある。しかし情報を獲得したり所有しているだけでは宝の持ち腐れになりかねない。その情報を活用してどんな問題解決ができるのか?誰かと進んで共有したり議論したりすることで、自分たちの悩みや疑問に何らかの答えを見出すことができる。」もう一つ言いますと「良いCは良いQ(問い・疑問)につながる。」ここが大事なところではないかと思いました。
 ユビキタスネット社会に向かってどんどん科学技術は進化し、いつでもどこでも何でも誰とでも簡単にネットワークが利用できるようになりつつます。世代や地域を超え、人と人、人のモノをコミュニケーションでつなぐ時代です。幼稚園ではパソコンやインターネットを使うことはしていません。フェイスtoフェイス、言葉や表情やしぐさ、時には体と体のぶつかりなど、お互いにやり取りしながらインフォメーション&コミュニケーションのスキルを学んでいきます。
人の出発点はここにあり!今日も幼稚園の子どもたちはアナログ・リアルなICTで豊かな学びの時間を過ごしています。
(雲雀丘学園幼稚園長 平尾聡)


2018年01月24日

小学校でICT説明会が開催されました。

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 小学校では1/19、20の両日にわたり、タブレットの導入やプログラミング教室開講についての説明会が開催されました。19日は本年4月から4年生の児童に個人用タブレットiPadを導入することが説明されました。タブレットを授業の中で積極活用することで授業展開のバリエーションが豊富になり、児童が興味を持ち、主体的に授業に参加できる効用などが説明されました。より良い授業、より良い教育を展開していくためのツールとしてご理解ご協力いただきたいと思います。
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 また、20日はプログラミング教室hiroba3.jpgを4月から校内に開講するご案内でした。昨年約400名の児童、生徒が参加し、読売TVニュースでも取り上げられた話題の教室です。校内に専用教室を設けて毎日開講する試みは全国でも雲雀丘学園だけの先進的な試みと言われています。
ロボットを意図どおりに動かすプログラムを作成する過程で、論理的な思考力や課題解決のための探求心や集中力などを身に着けることができます。こうした学力のベースとなる力はあらゆる場面、あらゆる教科にとっても重要な力です。プログラミング教室での活動を通して是非、獲得してもらいたいと思います。
(事務局 学園広報担当 成地勉)

2018年01月18日

学校でしかできないことを,学校で

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ー「大学入学共通テスト」試行調査問題から考えるー


1月13,14日に,「大学入試センター試験」(以下,「センター試験」)が行われ,全国でおよそ58万人が受験しました。本校からも高校3年生全員が受験し,現在その結果から受験する大学を検討しているところです。さて,このセンター試験,平成32年度(2020年度)から「大学入学共通テスト」(以下「共通テスト」と略記。問題は大学入試センターのホームページから入手できます)として大きく変わります。「変わる大学入試」などと題して,テレビや新聞などは受験シーズンに合わせて特集を組み,大きく報じています。この共通テスト,現行のセンター試験とどこが変わるのでしょうか。


平成29年11月に共通テストの試行調査が行われ,その調査問題が公表されました。私の担当する数学の調査問題には,授業での生徒の学習活動の場面を再現し,それに沿って出題する形式が多くみられました。そのためか,問題全体の文章量がとても多くなり,数学的処理以外にも文章読解能力が必要とされ,より総合的な学力が試されるようになったと感じました。


20180117-2.jpgまた,調査問題にはタブレット端末の画面が登場しました。タブレット端末上で動作するグラフ描画アプリでは,数値を変更することでグラフを移動させたり,立体を見る方向を自在に変えたりできます。調査問題では,これらの特徴を利用した出題がされていました。タブレット端末で関数のグラフや図形の特徴を考察した経験があれば,このような問題には容易に取り組むことができただろうと思います。


20180117-1.jpg学園ではこの数年,タブレット端末の導入を進めています。中学校,高等学校ではグラフ描画アプリを使用した数学の授業もすでに実施しています。しかし,タブレット端末を授業で使うこと自体が目的化してしまうことは避けなくてはいけません。大切なのは「生徒どうし,生徒と教師が対話をしながらタブレット端末を使う」ことだと考えています。試行問題では文章読解能力,批判的に読み取る力なども試されています。生徒と教師の議論,対話の中にICT機器を導入していかなくてはなりません。


「学校でしかできないことを,学校で」。今回の「教育改革」は,大学入試を改革することで高等学校あるいは中学校における日々の授業の変更を迫るものです。共通テスト実施を前に,学園ではタブレット端末の導入,授業の一層の改善を図っていきたいと考えています。
(中学校・高等学校 教諭 道北秀寿)

2018年01月10日

ロイロノート

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 先日、道徳の研究授業をする機会をいただきました。せっかくの機会なので、ICT教育推進メンバーとしてタブレットを用いた授業を提案しようと思い、ロイロノートスクールを活用した授業をしました。

20180110-1.jpg 普段の授業より子どもたちが張り切ってしまい、こちらが用意したものが空回りすることもありましたが、その張り切りは、タブレットがあればこそだったのではないでしょうか。タブレットであっても電子黒板であっても、ICT機器を使うととにかく子どもたちの食いつきが違います。私の話を集中して聞き、同じ問題を解くにしても考えるにしても話し合いをするにしても楽しそうにやってくれます。特別なモノを使っているのだから当然と見るむきもありますが、毎日タブレットを使っていてもそれは変わりありません。ICT機器を使うことで、教材研究にかかる時間が大幅に増えましたが、同じ授業時間の中での教育効果が上がったことを実感しています。
 今回研究授業をしたことで、その有用性をほかの先生方にも知っていただけたので、これからはタブレットを使った授業がさらに増えると思います。

*ロイロノート・スクールは、マルチプラットフォーム対応のタブレット用授業支援アプリです。教材の配布や質疑応答をタブレットを使って行うことで、生徒と先生のコミュニケーションを活性化させ、子供たちが主体的に自分の言葉で説明できるようになる『21世紀型スキル』、思考力、判断力、表現力を育みます。

(小学校教諭 隅田心吾)

2017年12月22日

6年PC授業(卒業制作)

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 PCの授業では,例年6年2学期から卒業制作を行っています。本年度はScratch(スクラッチ:簡易なビジュアル言語)を用いたプログラミングによる作品作りを行っています。作品作りに先立ち,子どもたちはデジタルカメラで自分たちの写真を撮影します。Scratchではネコのキャラクターがプログラムを実行して行きます。このキャラクターに代えて,自分自身がキャラクターとなりPC内でプログラムを実行するため動き回ります。画像が重いと,プログラムを円滑に実行させる妨げとなります。また,ソフトウェアに適した,ファイル形式の画像を用いることも要求されます。

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 PCに取り込まれた写真は,必要な部分を切り取り、画像サイズを変換し、更にファイルに保存後、Scratchに取り込みます。ファイル形式については2年生で,画像のサイズについては5年生で学習した内容です。6年間で学び身につけた力を組み合わせて作品作りが進んでいきます。
 11月からは線を用いたデザインをプログラミングの手法により描いています。PC上でブロックを組み合わせるプログラミングを行います。プログラミングの基本である「順次実行」「繰り返し」「条件分岐」について学び、論理的思考を育みながら,作品づくりを行っているところです。
(小学校ICT主担 森岡俊勝)

2017年12月15日

質のよい遊びで伸びる深く考える力とチームワーク力

20171212-0.jpg プログラミング教育プロジェクトのチームメンバーにはなっておりますが、私自身は正直申し上げて「すでに時代遅れになってしまった人間」で困っております。そろそろ母親と同じかんたんスマホに切り替えようと考えているくらいです。自分のことはさておき、今は子どもたちも幼稚園時代ですが、10年20年後には国・地域のために力を尽くし、世界を動かしていくような存在となる子どもたちのために、私たちはチャレンジ精神を発揮し行動を起こさなくてはなりません。

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年長がカプラでつくるものも複雑になってきました!『ここを斜めにするにはどうしたら良いだろう?』『だんだん高くしていくの難しいけど面白いね』仲間といろいろ相談しながら解決していきます

 ITさっぱりの私ですが、ときどきテレビで放送されるロボコンはとても面白いですね。どうしてあんなに素早く正確に動かすことができるのか?理屈はさっぱりわかりません。高専や大学の学生たちのたくさんのチームがそれぞれのオリジナルなアイデアを形にして出場しています。決勝大会のなかでも途中で故障したり、精度が落ちたりして思うようにはいきません。この本戦に来るまでの試行錯誤の様子も取材されていて、ロボットがどんなに工夫を重ねて発達?してきたのかというプロセスにも非常に興味深いものがあります。そして単に学生たちの頭脳勝負だけのことかと言えばそうではありません。そこに集ったチームメンバーの個性・特長や社会性・協調性といった非認知能力が大きく結果を左右しています。偏差値の高い学校のチームが必ずしも勝つわけじゃないですね。

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年中が大型つみきで作ったのは?わかりますか?獣医さんのクリニックです!今朝は猫ちゃんの患者がいっぱい来ているようです

 さて、これから始まる本学園のプログラミング教育に大いに期待してください。ロボコン優勝だけに留まらず、あらゆる分野において力となる高いプログラミング能力(プログラマー育成ではないです)を引き出していきます。幼稚園でも泥だんごをどうすればピカピカにできるか、少ないカプラでどれだけ高く積み上げることができるか、どうすれば面白いドミノ倒しができるか、大型積み木でどんなユニークな病院やお店を作ることができるか?単に遊んでいるようで奥の深いところも探求していきたいですね。
雲雀丘学園幼稚園園長 平尾聡

2017年12月08日

hiroba3.jpgから世界に飛び出す

20171208-0.jpg 11月中旬、大阪南港インテックス大阪に行ってきました。
目的は「第1回 関西 教育ITソリューションEXPO」
関東ではすでに数回、お台場ビッグサイトで開催されています。ビッグサイトでは800社のICT関連企業が出展し、校内のICT化サポートの提案やプログラミング教育についての実演、セミナーなどが3日間に亘って、展開されます。
今回はニーズの高まりに応じて関西初開催でした。教育界でもIT化の波はすさまじく、プログラミングのように、ICT教育そのものから、ICT機器活用による授業のレベルアップまで多種多様な提案があります。各企業とも今がチャンスとばかりに懸命な売込みです。
ほとんどすべて、素晴らしいものばかりですが、すべてにそれなりの費用が掛かります。子供たちや先生方にとって役立つもの、よいものだけを選別して取り込んでいく目利きも必要です。
 また、プログラミングについては加賀市のプログラミング授業に関するセミナーに参加しました。市教育委員会挙げて全公立小学校で総合的な学習の中で展開されていました。全国でも先進的な取り組みでした。
 しかし、雲雀丘学園も負けてはいません。プログラミング授業は大変な反響でした。
hiroba3.jpgをロケット台にして、世界に飛び出せる人材を輩出することを夢見ています。(事務局 学園広報担当 成地勉)

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2017年12月01日

「先駆者」の気持ちで

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ーICT機器を取り入れた授業を目指してー

 学園中学校・高等学校のICT教育については現在、「何をどれだけ整備するか」と「整備された機器をどのように活用するのか」という2つのテーマがある。前者については、平成26年度に生徒用タブレット端末を、平成28年度にすべての普通教室に電子黒板機能付きプロジェクタを整備し、情報機器の整備はひと段落したといえる。これからは、後者の機器・設備をいかに活用するかが大きな課題である。

20171201-1.jpg 現在、教室設置のプロジェクタの活用はかなり進んでいる。およそ半数の授業で、プロジェクタを使用した学習指導が展開されている。一方で、タブレット端末を生徒が操作するような授業は、その展開・管理の難しさや共用端末の台数の制限などの理由により、一部の授業に限られているのが現状である。

 そのような中、「第1回 授業研究大会」(11月10日)で、私はタブレット端末を活用した数学の授業を試みた。「一方通行型」の授業になりがちであった問題演習授業を、グループ学習とタブレット端末を用いることで、「双方向型」「発信型」の授業に転換できないかと考えた。タブレット端末の「場所・時間を超えて情報を共有できる」という長所を生かし、他の生徒の答案を参照しながら自分自身の答案をブラッシュアップしていく活動を中心に据えた。

 今回の授業実践を通じて、端末の性能・仕様や通信環境などに多くの問題点が見つかった。また、私自身も経験が少ないだけに、生徒に端末を操作させる授業に、正直なところかなり当惑した。しかし、授業研究大会では、指導助言者の大学の先生をはじめ、学園内外の多くの先生に助言をいただき、それをもとに有用な「ノウハウ」を得ることができた。これらは大きな財産である。

 ICT機器を積極的に活用した授業の開発はまだまだ途上段階である。これらの授業は自分自身が生徒として受けたことのない授業だけに、われわれ教員も「先駆者」の気持ちで、新しい授業の開発に努めていきたい。
(2017.11.28 中学校・高等学校 教諭 道北秀寿)