雲雀丘学園ホームページ学園長便り世界へはばたくIT時代を生き抜く親孝行・やってみなはれことばの扉
 

2019年04月19日

人とつながる力、孤独に耐える力

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もうすぐ元号が変わります。平成から令和へ、皆さんは時代の節目を生きていると言ってよいでしょう。今年の初め、クラスの生徒に一つのことを問いかけました。
「これからの時代を生きていくには、どのような力が必要だと思いますか?」
多かった答えは、行動力、コミュニケーション能力、やり遂げる力などです。私は皆さんに、次の2つの力を身につけてほしいと思います。
1.人と関わり、人とつながる力
2.孤独に耐える力
人とつながり孤独に耐えるなんて矛盾していると思うかもしれませんが、そんなことはありません。人は一人では生きてはいけませんが、それと同時に、一人で生きていかなければなりません。様々な他者と関わることで人は豊かになっていきます。そして豊かになるとともに「自分」という人間がどこまでも孤独であることを深く自覚すると、私は思います。
皆さんが、よりよい時代を作る担い手となることを願ってやみません。

(中学校・高等学校 高校3年学級担任 国語科 岩瀬 亮介)
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2019年04月12日

「本気で今この時に」

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 来春62期生が巣立ちの時を迎えます。一人ひとりが希望する進路を得るために、教員一同、62期生が本気になれる環境づくりに試行錯誤で取り組んでいます。
 本気になり極度に集中力が高まった状態になると、人は普段の10倍も能率が上がると言われています。「いまこの瞬間」に集中しているので、「入試に落ちたらどうしよう」などと不安に襲われることもなくなります。心が落ち着き、心地良い緊張感と充実感に包まれると、やるべきことが明確になり、地道に学習を進められるようになります。努力した事実は一人ひとりの心に記憶され、その後の人生で自信となり、困難を乗り越える勇気となって残り続けます。充実した時間を過ごし、その後の人生を豊かにしてくれる勇気が得られたなら、「幸せ」と言えるのではないでしょうか。
 一人ひとりに、大学受験までの過程を楽しみ、受験後も続く人生を豊かなものにしてほしいと願っています。そして、そのお手伝いができることを嬉しく思います。
(中学校・高等学校 高校3年学級担任 外国語科 西山 道恵)
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2019年04月05日

自分の可能性にチャレンジ

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 今年度の62期生の方針は『自分の可能性にチャレンジ』です。62期生288名一人ひとりが進路実現に向けてチャレンジしていくのはもちろんですが、われわれ教員もみなさんの力を最大限発揮させることができるよう、どのようなサポートができるかを考え、今まで以上にチャレンジしていきます。現在の力をもって「できる、できない」を判断することは非常にもったいないことです。常に自分自身の可能性を信じ、強い意志、勇気をもち、チャレンジできることの素晴らしさを共有していきましょう。
 しかし、この1年は、決して平坦な道のりではなく、不安や焦りで心が折れそうなときもあるでしょう。不安があることは当然。それに振り回されることが問題でどう振る舞うかが大切。何が必要かを考え、様々な可能性を探り、試行錯誤し、柔軟に新たな方法を見つけ、不安や焦りをエネルギーに変えることができる人になってほしい。62期生のみなさんなら必ずできると確信しています。
(中学校・高等学校 高校3年学年主任 数学科 高橋 正樹)
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2019年03月01日

一・九の十、二・八の十の話

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いちくのじゅう、にはちのじゅうと読みます。
私の剣道の先生が指導されるときの心得としてよくおっしゃっていました。
剣道指導において指導される側は子供から大人まで様々なレベルの方がいらっしゃいます。
初心者から高段者まで技量は全く違いますがどのような心持で指導に臨むかということを説いた話でした。師は武道を志す者が集う、京都の武道専門学校で学ばれ、剣道指導者としての道を歩まれました。おそらく、その時に指導者の心得として学ばれたことだと思われます。
20190301-1.jpg師は子どもを指導するのはある程度技量を持った有段者を指導するよりはるかに疲れる、とよくおっしゃっていました。
「稽古においては持っているものすべてを出しきらねばならない、指導者は指導を受けるものがすべてを出せるように導かねばならない、そのためには相手が一の力しかないのであればこちらが九の力を出し、子弟合作で十の稽古にするのが指導者である。二の場合は八の力を指導者は出さねばならない、だから指導者が大きな力を出さねばならない子どもの指導は大変疲れるのだ、相手の技量が低いからといって指導者がいい加減に扱い済ませる稽古はいけない稽古だよ。」と言っておられました。
この話は初心のものほど丁寧に力を注いで指導せよ、技量が低いからと言っていい加減な指導はするな、初心の者であってもその良さを引き出すことを絶えず考え、力を抜いたり、いい加減な指導をしてはいけない、むしろ上手を指導するよりも手厚い指導をせよ、という教えでしょう。
子どもたちに接するものとして、心しておかねばならない教えとして大事にしています。

(小学校副校長 成地 勉)
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2019年02月22日

「できた喜び」

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 先日近くの文房具屋の片隅に、今は見かけることが少なくなったこよりを見つけました。小さい頃に七夕の時期になるときまって家で、こよりを作ってもらってくるようにと言われたのを思い出しました。
 当時4〜5歳の私には難しい作業だったのですが、自分で作ると言ってきかない私に、手先の器用な祖父が根気よく教えてくれたのを思い出します。祖父はあっという間にピンとした売り場で並んでいるような立派なこよりを仕上げるのですが、当然私はうまくいきません。祖父は自分で作った方が綺麗で早く仕上がるのに本当に根気よく教えてくれました。
 その甲斐あってどうにかこよりらしきものが出来上がった時、私は嬉しくてそのこよりを家族全員に見せて回りました。きっとその時、自分で作ったという満足感でいっぱいだったのだろうと思います。
 今教職に就き、日々子どもたちと接する中で、一人ひとりに優しく寄り添い、根気よく指導することを大切に、どの子にもやり遂げた満足感を味わってほしいと願っています。そのために、今後も一人でも多くの子が努力した後の成功体験を味わえるような環境づくりに努めていきたいと思います。
 私が幼い頃、祖父とこより作りをした経験を思い出し、その思いを新たにしました。

(小学校 池川直彦)

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2019年02月15日

「教学半」

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 「教学半」は「教員は自分が児童に教えることと、児童を指導することで学ぶことは半々。だから、児童は自分の先生だと思いなさい。」という意味で、私が教員になった1年目に先輩の教員に教えてもらった言葉です。だから、「先生、先生とちやほやされても勘違いするなよ。」と言葉を続けられました。その時、この言葉を書いてもらった紙は今でも大事にしまっています。
 20年以上の教員生活の中で、児童に教えてもらったことは一言では語れないほどたくさんあります。正直、今でも自分が児童に教えてもらった事ほど、児童に返せている自信はありませんが、長い間教員を続けてこられたのは児童の教えとこの言葉のおかげだと思っています。これからも「勘違い」することなく、少しでも児童に返せるように頑張りたいと思います。

(小学校 松本剛志)

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2019年02月01日

「今を大切に、自分を大切に」

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 朝起きて、学校に着き、教室で子どもたちを迎え入れる。授業をして、たくさん笑って、夕方みんなを笑顔で送り出す。それから授業の準備などをして、家に帰る。毎日同じ事の繰り返しのように感じるこの生活を、とある本の中でこのように書かれていました。『今日は昨日の続き、明日は今日の続き』。あたりまえのことですが、この言葉を見たとき、幼いころ母が言っていた言葉を思い出しました。それは「嘘はついてはいけない。なぜなら、一度嘘をつくと、その嘘が嘘だとバレないように別の嘘をつくようになる。そして何が本当だったか自分でも分からなくなり、結局、信頼をなくすだけでなく自分で自分を苦しめることになる。」ということです。繋がりがないように感じる2つですが、明日の自分を大切にするということは、正直に、まっすぐに生きていくことなんだな、とその本を読んだときに感じました。これからも、自分に正直に、明日の自分が今の自分を思い出したとき恥ずかしくならないように過ごして行きたいと思います。
(小学校 中川茉奈)

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2019年01月16日

「還暦に思う」

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 昨年、還暦を迎えこの雲雀丘学園小学校に随分長くお世話になっていることを感慨深く思い、改めて今までのことを振り反ってみました。
 縁あって、大学卒業後すぐに採用していただき、初めての教員生活が始まりました。1年生担任を持たせていただくことになり、まだ、右も左もよくわからず、1年生の担任の大変さを思い知ることになりました。悪戦苦闘して1年が過ぎると、次にやってくる行事や仕事が何なのかということが、少しは予測でき、なんとか周りの先生についていくことができるようになりました。
 やがて、結婚し2度の出産の度に退職し(その頃は産休・育休制度がなかったので・・)子供が少し大きくなると、また、復職させていただき、講師や常勤講師を経て、最後はまた、専任となって、昨年永年勤続表彰10年目をいただきました。
 この間、2人の息子は、家族全員のたっての願い通り、小学校はこちらでお世話になり、親子で通える幸せな何年間かを過ごしました。長く勤めていてもう一つ幸せに思うことがあります。それは、担任して卒業していった人のご子息がまた、受験し再びこの学校に来てくれることです。親子2代で担任させていただくこともまれにあり、これは「長く続けていてよかった。」と思える幸せな瞬間です。この先、何年この学園とともに歩めるかわかりませんが、また、教え子のお子さんと出会えることを楽しみにしています。 
(小学校1年担任 吉田裕子)

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2018年12月14日

素直

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「素直」が内に向かえば誠となり
上に向かえば尊敬になり
下に向かえば愛情になる
外に向かえば喜働となる。
内にとどまれば、やすらぎとなる。

 祖父母の家に掲げられていたこの言葉が目に入った時、大人になるにつれ素直さを失っていることを反省しました。
 最近は、子どもたちの姿を見て、ハッとさせられることが多くあります。
 私のクラスの子どもたちは、何でも素直に表現する子が多くいます。友だち同士の会話を聞いていても、素直に「ありがとう。」「ごめんね。」と伝え合っている姿を見て、とても微笑ましく思います。また、日常の何気のないことも“大発見”し、報告してくれます。
 子どもたちの素直な姿から日々学びつつ、私も素直な心を大切にして過ごしていきたいです。
(小学校教諭 村井 杏侑美)
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2018年12月07日

『師』をもとめる

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 3年生は英語の時間に『クリスマスプレゼントにほしいもの』を考えて,サンタクロースに英文のお手紙を書きました。自己紹介から始まり,一番大切な「ほしいもの」をしっかりと書いて,最後は “Thank You.from ○○”で締めくくります。3年生のほとんどは,サンタクロースの存在を信じています。「ぼくの家には煙突がないんだけど,サンタさんはどこから入ってくるのかなぁ…?」と真剣になやんでいる姿を見ると,微笑ましい気持ちになります。

 そんな可愛い3年生ですが,少しずつ自我が芽生えはじめると,大人,とくにお母さんの言葉に素直に応じなくなります。ときには乱暴な言葉もつかいはじめます。それが心の成長の証だとはいえ,保護者の方の心中は不安でいっぱいになることでしょう。

 ある教育書に,「そういうときは外の指導者に子どもを任せる」ことも一つの手だとありました。ピアノ教室の先生,サッカークラブのコーチなど,外の指導者のアドバイスには子どもは素直に耳を傾けるものです(子どもが熱中しているもの,という前提ですが)。自分の面倒をみてくれるのはお母さんを中心とした家族…という年頃から脱皮をして,子どもは自然に外に『師』を求めるようになるのですね。その師に我が子を任せるぐらいの思い切りが,中学年の子を持つ保護者には必要だということです。

 学校の教師が『師』となる場合も少なくないと思います。歴史好きの子は歴史に詳しい教師に,野球好きな子は野球が得意な教師にと,自分の興味に長けている教師に子どもは自然に寄っていきます。担任を『師』とする子もいれば,隣のクラスの担任に自分と共通する何かを見つけて『師』とすることもありますね。

 教師として子どもに『教』えるだけでなく,子どもの『師』となるよう自分を磨くことも大切…。あらためて,そう感じます。

(小学校 研究部主任 神吉 清視)
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