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2019年05月20日

「令和は未来に挑戦の時代」

~雲雀丘学園常務理事・学園長 岡村美孝~

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今年の中高の体育大会はそれぞれ中学校(5/18)高校(5/16)に開催され終了しました。両日とも雨を心配していたのですが、懸命の準備に天も味方して、中学校こそ強風が吹き砂ぼこりが舞いましたが雨も降らず、よい運動会ができたと思っています。

私は6回目の体育大会となりましたが文字通り体育の大会らしく、全体としての統率も取れ時間を守り、一人ひとりが全力を出し切り、溌剌としたいい大会だったと思っています。競技を終え退場の時も出口までだれ一人歩くことはなく、また用具の出し入れも全力疾走で当たりました。体育科の先生もきびきびと動かれました。

実は学校の良さはこういうところで現れるものだと思います。あまり注目されないところなのです。私が企業にいたころしっかりした会社かどうかの判断はトイレがきれいに掃除されているかでした。また、出会う人が気持ちよく挨拶するかどうかでした。銀行も融資の際にはこういうところを見ていると聞きます。

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中学校の運動会を終え帰る途中、ある保護者の方から声をかけていただきました。お話では「雲雀に入学させて良かったと思います。最後の整理体操の時、みんな正面を注目し、手を抜くことなく真剣に体操していました」と。実はわたくしも同じ感想を持っていました。有難いお言葉と思うと同時に、学園に少し地力がついてきたのではと解釈しています。もちろん油断は禁物、少し手を抜くと安きに流れてしまいます。

体育大会を見ていると改めて体力の必要性、重要性を感じます。徒競走でもリレーでも生徒たちは力強い走りを見せてくれました。毎朝、登校時に見る顔形とは違う姿を見せてくれました。「あの子が走っているの」と思うほどたくましいものでした。人間最後は体力勝負です。両幼稚園長、小学校長とも、もっともっと元気な子供たちを育てていこうと話し合っています。

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令和に御代替わりし、はや二十日が経ちました。令和が発表されたときは満開の桜も、今は青葉が薫風に揺れ、通学途上では民家のバラがことのほか鮮やかで思わず写真に撮りました。令和は希望と調和の時代です。平成、日本人はやや元気を失った時代でもありましたが、再び自信と誇りを取り戻し未来に挑戦したいと思っています。

(2019.5.20)
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2019年04月24日

「先輩に思いをはせて」

~雲雀丘学園常務理事・学園長 岡村美孝~

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前回の「学園長便り」で、小学校の運動場のすでに花の散った桜の木を写真に撮り、掲載した際、桜の種類を「ソメイヨシノ」としました。すぐに小学校の先生からメールが入り「ソメイヨシノではないように思う」とのご指摘をいただきました。わたくしも確信をもって書いたのではないので、時々学園にお越しになる植木屋さんにお尋ねしようと思っていたところ、井口教頭先生からもメールがあり「その木はヤマザクラです」との回答をいただきました。まずもって訂正させていただきます。

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小学校運動場「ヤマザクラ」       事務局前「しだれ桜」

教頭先生は多分、卒業記念樹だろうと推測、おおよその見当を付けて過去の文献を調べたところ、雲雀丘学園小学校3回生(昭和27年度卒)の卒業記念樹の「ヤマザクラ」と分かったのです。私は改めてその木を確認に行きましたが、小学校の運動場の南西に周りの木々を代表するかのように枝を張り、青葉を一杯に茂らせていました。

小学校の創立が昭和25年ですからまだ創立まもない頃の卒業生が6年間の思い出に、また未来に胸をふくらませて植えたに違いありません。おそらく最初は小さな苗木だったのでしょう。それが今は幹の周り240㎝、高さ10mの巨桜に育ったのです。その間、運動場を駆け回る子供たちを見守り続けてきました。一方、植えた戦前生まれの児童は、今や傘寿を迎えるおじいちゃんおばあちゃんになっています。同窓会などでお会いになりますか。息災をお祈りしたいと思います。

私の誤った記載が発端でしたが、思いがけなく学園の先輩の温かいお気持ちを発見することができました。さて毎年桜の季節になると、学園事務局前に見事なしだれ桜が花を咲かせます。このしだれ桜も42回生(平成3年度)の記念植樹によるものと判明しました。42回生の皆さん、皆さんが植えたしだれ桜は、毎年多くの入学生が記念写真で並ばれ、笑顔のスポットになっていますよ。

(2019.4.24)
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2019年04月19日

「観桜思植」

~雲雀丘学園常務理事・学園長 岡村美孝~

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今年の桜は開花の後、いわゆる寒の戻りで長く楽しめました。4月11日の雲雀丘幼稚園、中山台幼稚園の入園式も散り始めの桜を楽しんでいただけましたし、今日もまだ雲雀丘の街のあちこちで名残の桜を見ることができます。
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 正門入口のソメイヨシノ                雲雀丘幼稚園入口のオオシマザクラ

前回のこのブログで「荘川桜」の苗木8株を学園に記念植樹したと書きました。実は植える場所探しに大変苦労したのです。「荘川桜」は樹齢数百年の巨木にも育つので、ある程度の場所が必要になります。現在植えられている木々とのバランスも考えねばなりません。
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 高校棟前のシダレザクラ              小学校校庭のヤマザクラ

学園の創立時に植樹されたと思われる桜の老木などは、実に学園の地形や導線を考えて植えられています。学園の各所にある記念樹にも、思い出や感謝の心、そして未来への希望を託しつつ樹木を選び大切に植えられたことがよくわかります。学園に育つ木々には植えられた当時の思いが一本一本に込められているのです。学園の子供たちにはその木がどのようにして植えられたかを教えてほしいと思います。

「飲水思源」という言葉があります。「水を飲む者は、その源に思いを致せ」という意味です。わかりやすくは「井戸の水を飲む際には井戸を掘った人の苦労を思え」ということでありましょう。私たちが春になれば必ず見ることができる桜も、先人たちのご苦労や思いがあるのです。一方、今年、満開に咲き誇り、多くの人々に感動を与えてくれた桜を先人は見ることができません。

「観桜思植」(この言葉は造語です)。桜のシーズンは幕を閉じようとしていますが、先人に思いをはせ、先人の心は散らさずに持ち続けたいものです。

(2019.4.19)
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2019年04月12日

「数百年の歴史を刻む」

~雲雀丘学園常務理事・学園長 岡村美孝~

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4月10日(水)、学園小学校の入学式は残念ながら雨の日となりました。寒の戻りとも重なり新入生はもとより、保護者の皆様も大変だったと思います。ただお祝いの日の朝に雨が降ることは吉兆として喜ばれる地方もあります。今年も元気な144名を迎えましたが、ここは新入生の前途を祝している吉雨と理解したいと思います。また私は保護者への挨拶で、今日は「平成最後の入学式」でなく「令和元年度の入学式」と前向きにとらえたいと申し上げました。新入生には明るい未来が待っているのです。
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この日の午後、まだ小雨は続いていましたが学園小学校、雲雀丘幼稚園の入園、入学を記念しての植樹会が告天舎の隣で催されました。記念植樹の鍬を入れたのが、今年小学校に入学の児童の代表の二人。二人は父親、祖父と親子3代にわたって学園小学校に通っていただきました。
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                    記念植樹をする代表の児童

記念樹は「荘川桜(エドヒガン)」。この樹は岐阜県の山間のダム建設で、湖底に沈む運命にあった樹齢数百年の巨大老桜が、雲雀丘に縁のある故高碕達之助氏(元電源開発総裁、東洋製缶創業者)によって救われ生き延びたもの。この老桜の孫にあたる苗木を東洋食品研究所様のご厚意で譲り受けることができました。この苗木を育てた伊丹市の楽苗園の久保氏の話ではソメイヨシノと違ってこの「荘川桜」は数百年の寿命とのことです。
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         植樹会に出席の皆様                記念植樹の荘川桜

今回この苗木は学園に8株植えられました。学園小学校3株、雲雀丘幼稚園3株、中高と中山台幼稚園各1株。数奇で壮絶な運命をたどった「荘川桜」は10年で見ごろの花を咲かせ、以降数百年にわたって学園の歴史を見ていくことになります。

(2019.4.12)
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2019年04月10日

『令和は皆さんが切り開く時代』 第64回高等学校入学式

~雲雀丘学園常務理事・学園長 岡村美孝~

20170609.jpg 第64回高等学校入学式は4月6日(土)午後、午前の中学校の入学式に続いて行われました。式辞で中井校長は中学校と同様、挨拶の大切さを強調、学園を挙げて4月の挨拶に取り組みたいとしました。「入学生の言葉」で代表の男子、女子生徒とも、学習と同時にクラブ活動もしっかりやっていくと宣言、文武両立を目指す学園として嬉しく、また頼もしく感じました。
「令和」に新しい時代の息吹を感じます。この時代に新入生は10代後半から40代を生きることになります。「令和」を切り開くと同時に、幸せに生きていってほしいと願わずにはおれません。
以下、私の祝辞です。

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第64期生の皆さん、入学おめでとうございます。

今日から皆さんは高校生です。義務教育の中学生と異なり、高校は自らの意思と責任で勉学に励むところです。早々から厳しい言葉ですが、まずこのことはしっかり認識しておいてください。

264名の入学生には雲雀丘学園中学校から来た生徒と、ほかの中学校から来た生徒がいます。残念ながら第一志望の夢がかなえられなくて雲雀丘学園に入学の生徒もいます。264名の入学生の皆さん。これからの人生を考えるとき、「神はベストの選択」をされたと私は思います。雲雀丘学園こそあなたがおかれた最高の場所、置かれた場所で大きく花咲こうではありませんか。

サントリーの創業者で本学園の創立者である鳥井信治郎は生涯「やってみなはれ!」精神を持ち続け、周りを鼓舞してきました。困難に挑戦する、このことは人間が成長するうえで極めて大切なことです。失敗してもよろしい。むしろ失敗するほうがいいのです。失敗がやがて血となり肉となってその人を大きくさせます。

今日校門には「目が合えば笑顔であいさつ雲雀っこ」の看板が立てられました。雲雀丘学園は日本一挨拶ができる学園を目指しています。
264名の皆さんは率先して挨拶を励行してください。みんなで力を合わせて日本で一番挨拶と笑顔が飛び交う学園にしましょう。

皆さんは平成最後の高校入学生となりました。そしていよいよ来月からは新しい御代が始まります。「令和」です。凛として、そしてみんなで力を合わせて未来に向かっていこうではありませんか。「令和」は皆さんが主役、皆さんが切り開いていく時代です。夢大きく堂々とその道を歩んでいってください
「やってみなはれ」が皆さんの合言葉です。

(2019.4.10)

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2019年04月08日

「『強い心とやさしい心』第67回中学校入学式」

~雲雀丘学園常務理事・学園長 岡村美孝~

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第67回中学校入学式は4月6日(土)、学園講堂で開催されました。「平成最後の入学式」ですが「令和元年度入学式」と新元号始まりの年の式でもあります。この日は晴天、桜満開で新入生を迎えるに最高の日となりました。いつものように事務局前のしだれ桜には記念写真の大勢の列ができました。
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開会の前には本学園が誇るギターマンドリン部が歓迎の演奏、式の最後には吹奏楽部が学園歌を奏で177名を祝福しました。

以下は学園長の祝辞です。

第67期生の177名の皆さん、ご入学おめでとうございます。
今日、正門を入られたとき、看板が立てられていました。そこには「雲雀っこ、みんなに広がれ挨拶の輪」と書かれていたと思います。これは雲雀丘学園小学校4年生が考えたスローガンです。雲雀丘学園はあいさつを大切にする学園です。しっかりと挨拶をすることが皆さんの成長の第一歩と考えるからです。挨拶をしっかりやって、明るく元気な毎日を送ってほしいと思います。

次に雲雀丘学園中学生になった皆さんは二つの心を持ってほしいと思います。一つは「強い心」です。小学生の時と違って、中学生の皆さんには、自ら目標を決め挑戦していく姿勢が求められます。挑戦してうまくいかない時もあるでしょう。失敗する時もあるでしょう。しかし最後まであきらめず全力を出し切る、その中から「強い心」が生まれてきます。強い心は皆さんの将来にきっと役立つものと思います。

つぎに「強い心」と同時に「優しい心」を持ってほしいと思います。世の中は平等ではありません。弱い人が必ずいます。そんなとき雲雀丘学園の生徒は弱い人を助けられる、困っている人に手を差し伸べられる人であってほしいと思います。

雲雀丘学園は「いい校風の学校だ」言っていただけます。それは皆さんの先輩や先生方が作ったものです。これからは、ここにいる177名の皆さんの力でもっといい学園にしていこうではありませんか。

皆さんは平成最後の中学入学式を迎えました。そして来月からは「令和」という新しい時代が始まります。皆さんは「令和」という時代に多感な青春を送り世の中に出ていきます。皆さんがここ雲雀の地で心豊かに成長し、世の中に貢献できる人材に育ってくれることを心から願い、お祝いの言葉といたします。

(2019.4.8)
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2019年04月04日

「目があえば笑顔であいさつひばりっ子」

~雲雀丘学園常務理事・学園長 岡村美孝~

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昨日(4月3日)は満願寺で地元主催の「桜の花見の会」が開かれました。雲雀丘学園中高の茶道部と筝曲部が主催者のご要望を受け、野点(のだて)や筝の演奏でお手伝いをしました。
花冷えの寒い朝でしたが昼頃には徐々に暖かくなり、大勢の花見の方々が野点を楽しまれ筝の演奏に聞き入っておられました。学園の生徒の評判は抜群で、主催者役員から何度もお褒めの言葉をいただきました。生徒の皆さん、ご苦労様でした。
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しだれサクラも新入学をwelcome
さて学園は今週末(4月6日)が中高等学校の入学式、来週初めが小学校、両幼稚園の入学、入園式と新年度行事が続きます。校門の入り口に立つ挨拶の看板も標語が変わりました。新しいのは「目があえば笑顔であいさつひばりっ子」と「ひばりっ子みんなに広がれあいさつの輪」です。


今回は小学校の先生からの提案で標語を児童から募集しその中から決めたものです。年度末のあわただしい時でしたが募集したところすぐに350通を超える応募がありました。児童の挨拶に寄せる関心の高さがうかがえ、選定にあたった先生方は大変でしたが嬉しい悲鳴となりました。

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新しい標語の立て看板

選ばれた標語は小4の児童の作品でした。昨年4月から始まった立て看板の標語掲示は、学期ごとに変わり、過去3回は「不許入無挨拶雲雀丘」(挨拶なく雲雀丘に入るを許さず)、「雲雀はあいさつから」「 雲雀はあいさつ笑顔で日本一 」の3編ですが、今回は児童目線で身近に感じられ、呼びかけには最高と思っています。

「雲雀は挨拶で日本一」「挨拶こそ人間教育の第一歩」を掲げる雲雀丘学園は、この新学期こそ挨拶習慣をつけるに絶好のチャンス、学園挙げて取り組みます。一方、ご家庭での挨拶も極めて大切、両方で頑張っていきたいと思います。

(2019.4.4)
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2019年03月25日

「心のかっこいい人に」

~雲雀丘学園常務理事・学園長 岡村美孝~

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3月21日に東京の桜の開花宣言が発表された翌日、雲雀丘学園の枝垂れ桜が数輪以上咲いていましたので、私は勝手に雲雀丘学園開花宣言を出しました。さてこの日はわたくしも少々気合を入れて朝の登校挨拶に臨みました。というのも小学校の石田校長先生は、この3月で学園小学校を退職になるので、この日が、小学校で最後の登校時の挨拶になると思ったからです。

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ご承知のように石田校長は本学園に校長として赴任以来8年間、1日も欠かすことなく学園正門に立たれ、登校してくる児童に「おはよう」の声をかけられてきました。優しいまなざしで気負うことなく自然体で児童に接してこられました。正門の入り口に「雲雀はあいさつ笑顔で日本一」の看板がかかっていますが、これは日ごろ児童にかけられている励ましの言葉なのです。最後の朝もいつもと変りなく明るい笑顔と挨拶と会話があちこちで交わされました。

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この日も何人かの児童が箒をもって、正門からの通路を元気に掃除していました。誰から言われたものでなく、石田校長の掃除されているのを見て始めたものです。この日の修了式では、昨年秋から掃除を休まず続けている3年生二人に、校長先生から賞状が渡されました。この二人にとっては忘れられない思い出になるのではないでしょうか。みんなのために掃除を進んでやる大切な心を学んだものと思います。

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修了式で石田校長は心に残る話をされました。それはある2年生の児童から手作りの感謝のメダルをプレゼントされた話です。メダルの裏には「石田校長先生はかっこいい、お元気で」と書かれていたそうです。石田校長は「皆さんには『心のかっこいい人』になってほしい。友達と仲良くなれる人、親孝行のできる人、自分から挨拶できる人、困っている人がいたら助けられる人になって下さい」と結ばれました。

石田校長の今後のご活躍とご健勝をお祈りいたします。

(2019.3.25)
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2019年03月15日

「児童・生徒をスマホから守ろう」

~雲雀丘学園常務理事・学園長 岡村美孝~

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文藝春秋の4月号に大変気になる記事が掲載されていたので紹介します。それは、東北大学の川島隆太教授の「スマホと学力『小中7万人調査』大公開、LINEを止めると偏差値が10上がった」です。以下、多くはその記事からの引用であることをお断りしておきます。

スマホは今や多くの人にとって欠かせないものになっていますが、2017年の内閣府の調査では小学生の約30%、中学生の約58%、高校生の約96%がスマホを利用していると言われています。

川島教授が仙台市立の小・中学校に通う約7万人の児童・生徒に調査した結果、家庭での勉強時間は同じであっても、携帯・スマホを使用する時間の長い生徒ほど成績が下がることがわかったのです。さらに衝撃的なことに、家庭で毎日2時間以上勉強していても、携帯・スマホを3時間以上使用すると、携帯・スマホを使用せず、かつほぼ勉強しない生徒より成績が低くなっていました。

携帯・スマホの使用に伴う勉強時間の減少や、睡眠時間の減少が学力低下の原因と推測される方もあろうかと思います。(一般に睡眠時間の短い子どもたちの学力は低いと言われています)しかし、川島教授は、学力低下の要因は勉強時間や睡眠時間の長短ではなく、スマホを長時間使ったことが直接影響している可能性があると指摘しています。

実際、学園にはスマホの児童・生徒への危険性を訴える先生もいますし、スマホを過度に利用する社会の風潮を憂う先生も多くいます。兵庫県をはじめ全国に自治体でも条例などで、夜9時以降の使用禁止などを呼び掛けていますが、上記の調査結果を読むと、改めて子供たちをこのままにしていていいのかという気持ちになります。

改善が進まないことにはいくつかの課題があろうと思っています。弊害の実態が保護者や子供に真剣に伝えられていないこと、悪影響が即座に現れるものではないこと,自治体が呼び掛けてもなかなか身近な問題としてとらえられないこと、学校・家庭が一体となっていないこと、などがあげられます。

雲雀丘学園では冒頭の記事を各校種の校長、副校長、教頭、園長が読みましたが、あらためて携帯・スマホの弊害を認識しました。未来を託す、未来を生きる子供たちを守る責任が学校にはあると思います。一方、改善は大きなくくりでは実効が上がりません。校種、学年、学級の単位で取り組むべきと思います。そして大切なことは、保護者の意識です。雲雀丘学園の児童生徒には携帯・スマホの悪影響から守るという共通認識のもと学校・家庭が一体となった取り組みが進められればと思います。
(2019.3.15)
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2019年03月11日

「中学に持っていってほしいもの」

~雲雀丘学園常務理事・学園長 岡村美孝~

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今日は雲雀丘学園小学校の第69回目の卒業式が行われました。平成最後の小学校の卒業式であり、また8年前には東日本大震災が発生した日でもあります.学園長挨拶で私は、中学に忘れないで持っていってほしいものがあるとして、学園小学校で学んだ「挨拶」を取り上げました。あらゆる場面で「あいさつ、あいさつ」と言っていますので聞いておられる方はしつこく思われたかもしれません。

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しかしながら卒業生の答辞の中で、真っ先に語りかけてくれたのは挨拶の大切さであり、在校生もしっかりと引き継いでほしいという要望でした。私たちも大変うれしいことでした。

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以下、今日の挨拶です。

69回生の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
皆さんは6年間雲雀丘学園小学校で、いろいろなことを学び身に着けました。そしていよいよ来月からは中学校に進学します。その時、決して忘れないで中学校に持っていってほしいものがあります。なんだと思いますか。それは「挨拶」です。

私は毎朝、校門に立って皆さんに「おはよう」の挨拶をします。私がするというより皆さんのほうから先に挨拶をしてくれます。全員です。児童会の役員や交通部の児童も加わり、挨拶の輪が、大きな声と笑顔と一緒になって広がります。

皆さんはこの6年間で、挨拶は元気に笑顔で自分からするものだということを学びました。挨拶は周りを明るくし、自分も元気になるのだということを実感しました。そして最上級の6年生が率先してやっていけば学校全体がよくなるということも分かったと思います。これは素晴らしいことです

雲雀丘学園の創立者鳥井信治郎は「親孝行な人はどんなことでも立派にできる」と「親孝行」の尊さを説きました。私は「親孝行」に加えて、今日卒業される皆さんには「挨拶のできる人は立派な人間になれる」と申し上げたいと思います。私の40年あまりの社会人としての経験、そして数年の教育の仕事を踏まえても、挨拶は成長のための大きな原動力で、生きていく上でも、大きな財産になるということをつくづく感じます。

正門に今年の初めから「雲雀はあいさつ笑顔で日本一」の立て看板が立てられました。雲雀丘学園小学校の朝の挨拶は、看板に負けない挨拶ができていると思います。石田校長先生は本校に赴任して毎朝、正門に立たれ、皆さんとは6年間、挨拶を続けてこられました。粘り強いご指導が、皆さんのような立派な卒業生を送り出すことができたのです。

卒業生の皆さんは中学生になってもこの素晴らしい挨拶を続けてください。雲雀丘学園から来た生徒は違う、と言ってもらえるよう、自信と誇りをもって挨拶できる生徒になってほしいと思っています。

最後になりましたが、学園歌に「つばさはめぐる世界をめぐる」とあります。みなさんの活躍の場は世界です。私たち教職員は、皆さんが雲雀丘学園で過ごした日々を忘れず、夢大きく世界に羽ばたいてほしいと願っています。

本日は誠におめでとうございました。

(2019.3.11)
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