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2019年06月21日

「里里池に夢膨らむ」

~雲雀丘学園常務理事・学園長 岡村美孝~

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告天舎と雲雀丘幼稚園の間にある「里里池」に一月ほど前から「カルガモ」が来るようになりました。どこからか飛んできたのでしょうか。1羽から3羽が泳いだり、小さな島に上っては羽を休めています。まだ定住は決めていないようで、時に不在の時があり、残念と同時に、帰って来ないのではと心配もしています。
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現在雲雀丘学園では「里里プロジェクト」が進行中です。これは学園創立70周年記念事業の一環として学園全体を里地、里山、人里にしよう、そして情操豊かな子供たちを育てようという計画です。里里池が中心になりますが、荒れていたのを整地したところ、池が誕生しカルガモが飛来しました。大変興味深いもので、昨日もGKSで英会話を学ぶ児童が池のふちまで近づいてカルガモに大騒ぎをしていました。
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 トチノキ                         ヤマモモの木(背景)と実

整地したことで、池の周りには大きなトチノキがあり、トチの実から「とち餅」が作れること、またコナラの木がたくさん植わっていて、この広葉樹は能勢で有名な菊炭の材料、シイタケ栽培の原木として活用できることを教わりました。池の入り口にはヤマモモの木が生い茂り、園児たちは背伸びし手を伸ばして実を味見しています。また今までの鳥の他にイソヒヨドリも来はじめ美しい姿を見せはじめました。まだまだ楽しいことがこれからたくさん発見できることでしょう。
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 イソヒヨドリ                       コナラ
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そして愈々この秋からは来春からの稲作づくりのための準備作業に入ります。夢は来年秋のコメの収穫です。日本は瑞穂の国、雲雀の子供たちには自ら土壌作りから始め、たんぼで苗を植え米を収穫し輪になって食べるという体験をしてもらいたいと思っています。

最近よく耳にするようになったSDGs(エスディジーズ)という言葉。SDGs(持続可能な開発目標)とは国連が採用した2030年までに達成すべき17の目標“です。雲雀丘学園が取り組もうとしている「里里プロジェクト」はSDGsと特に関連してきます。雲雀丘学園はSDGsの考えをいち早く取り入れ実践し、発信していく学園としても成長したいと思います。
(2019.6.21)

2019年06月12日

「令和時代の雲雀」

~雲雀丘学園常務理事・学園長 岡村美孝~

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今回の学園長便りは、雲雀丘学園の機関紙第312号(6月7日発行)の巻頭言に掲載した「令和時代の雲雀」を転載しました。ご了承ください。(一部、修正をいたしました)

 平成から令和へ 五月一日に御代替わりになりました。平成への御代替わりは昭和天皇が崩御されてのことでしたので悲しみが併存したのですが、今回は一代限りの特例法とはいえ譲位という形をとられたので新天皇の即位も喜びと希望の中で行われました。新元号名も一か月前の四月一日に告知されて準備もある程度できたのではないでしょうか。これもよかったと思います。一部反対もありましたが私は一代限りにしないで今後も続ければいいと思います。
 余談になりますが連休の期間に私は海外旅行に行っていました。クロアチアのある観光地のことです。観光案内所で、日本語のパンフレットをもらおうとしたところ、そこの窓口の方から突然話しかけられ「Beautiful harmony」を何度も繰り返してきました。最初は何のことかわからなかったのですがすぐに御代替わりのことだと気が付き、お礼を申し上げました。六〇才くらいの好々爺でしたが、私は大変気分がよくなりました。気分に乗ってメモ紙に「令和」と大書し「令」は「Good」、「和」は「Peace」という意味もあることを説明しました。何れにしても遠く離れた東欧で日本の出来事をよくぞ知っていてくれたと抱擁したいくらいです。
 新元号「令和」は素晴らしいと思います。どこか凛としていて、それでいて温かさ、そして希望を感じます。初めて日本の古典、万葉集に拠るとのことですが万葉集は貴族でなく防人など庶民の歌も多く、中には遊女などの歌も載せられていると聞きます。万葉集と言えば奈良時代、七世紀八世紀の作品です。今後、外国の方なども万葉集に興味を持たれる方も多くなろうと思います。その時に日本という国が千三百年の昔から、ヨーロッパを圧倒的に凌駕する素晴らしい文学を持ち、そこには貴賤、男女の区別なく歌を詠み、集められており、それこそが「和」であることを知っていただければと思います。
 以前、雲雀丘学園に提携校のドイツ・ヘルバルト高校から留学生が来たとき、彼らと話す機会がありました。何か質問すると競うように手を挙げ発言してきます。少し意地悪く、ドイツの政治や社会問題を尋ねても堂々と持論を展開します。逆に日本の難民問題への対応を聞いてくるくらいでした。
 昨年から雲雀丘学園中高も東南アジアへの修学旅行を始めましたが、生徒たちは、日本に追いつけ追い越せ、懸命に努力している現地の仲間たちの姿を目の当たりにしてきました。おそらく東南アジアは今後世界の成長エンジンとして飛躍的な発展を遂げていくでしょう。
 国際化を迎えた、いや入った時代、雲雀丘学園の子供たちは否が応でも彼らと「共存」していかねばならないのです。令和ですから「戦う」という言葉は避けます。
 日本の若者が「引っ込み思案」で、「自国を誇りに思う」人が少ないことはよく言われるところです。しかしこれは若者に限ったことではありません。全世代にわたって言えることです。過信や周りを見下すことは厳に慎まなければならないことですが、徒らに謝罪することも国際化の中で避けるべきです。
 正しく自分の目で判断し日本のいいところ、誇るべきところは自信をもって話せることが令和・国際化の時代に必要なことと思います。(2019.5.14)

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▲新緑のイチョウ(左)・メタセコイヤ(右)の下で体育大会の練習に励む生徒

2019年06月05日

「一生懸命は美しい」

~雲雀丘学園常務理事・学園長 岡村美孝~

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令和最初の小学校の運動会は曇り空で涼しい天候の中行われました。来賓としてお越しになった前校長の石田先生はこんな快適での運動会は初めてですと感想を述べられていました。成地新校長は開会式の挨拶で児童に「一生懸命やろう」「一生懸命は美しい」と呼びかけました。約束通り、児童はどんな競技にも全力投球、その都度観客からの歓声が飛んでいました。

小学校の運動会はやはり伝統を感じます。学園誕生は昭和25年、その時最初にできたのが小学校でした。入場行進から始まって準備体操まで実に整然と、無駄なく、緩みなく進行して気持ちがいい。国旗の掲揚は観覧の方々も帽子を取って起立し、子供たちも真剣なまなざしで注視しています。これも学園誕生以来の伝統、誇りある日本人を育てるためにも欠かすことのできない式次第と思います。

今年の運動会は伝統と改革がうまくバランスしていました。騎馬戦は今年も続けられました。いろいろ議論を重ねたうえでの判断だったと推察します。おかげで6年生の児童は日本の伝統ある運動会行事を体験することができました。外国の友達と話す機会があればぜひこんな競技があることを伝えてください。

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一方毎年改善されている競技もあります。組体操です。児童のけがが想像以上に多いため全国の学校でこの競技をどうするかの議論が交わされていることはご承知のことと思います。学園小学校は確か昨年は、長い竹の棒を使って、組体操の力強さも残しながら安全面にも配慮していました。これもよく考えられていました。しかし今年はそれをさらに一歩進め、組体操を基本に集団演技の躍動感をカラフルに演出しました。演技の終了時には観客のひときわ大きな拍手が続きました。見事でした。

私の印象は、何よりも演技をやり終えたときの児童の顔と顔でした。顔には難しい演技を力いっぱいやり終えた達成感、満足感があふれていました。おそらく指導の先生も同じ気持ちだったでしょう。観客席からは背中しか見えませんでしたが、指導の先生の肩が揺れ、「感無量」の涙をこらえられたに違いありません。

「改革と挑戦」。今雲雀丘学園に求められているものです。令和の時代は良き伝統を守るとともに新しいことへの挑戦の時代でもあります。そんな意味で今日の運動会は大変良かった。みんな一生懸命でした。
「一生懸命は美しい」「一生懸命はかっこいい」。
(2019.6.2)

2019年06月03日

「サントリー新入社員が来園、コミニュケーション力を」

~雲雀丘学園常務理事・学園長 岡村美孝~

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5月28日、川崎市多摩区でスクールバスを待つ小学生ら19人が殺傷されるという痛ましい事件が発生しました。何の落ち度もない子どもが明るい未来を失いました。同じ児童を持ち、学園に働くものとして胸が張り裂ける思いと、やり場のない強い憤りを覚えます。心からご冥福をお祈りするとともに、私たちは子供のより一層の安全に努めたいと思います。

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 初代理事長 鳥井信治郎先生胸像
先週月曜、サントリー近畿営業本部の今年入社の営業マン8人が雲雀丘学園を訪ねてきてくれました。本学園の創立者で初代理事長の鳥井信治郎はサントリーの創業者でもあります。鳥井信治郎は「利益三分主義」を唱え、事業活動によって得た利益は、その三分の㈠は社会に還元すべきとの考えを持っていました。

その精神は脈々と受け継がれ、今ではコンサートホールや美術館が運営されていますが、信治郎は老人ホームや雲雀丘学園の創立にも尽力しました。新入社員はサントリーの精神を知り、その学校を実際に見ようということで来たわけです。成地校長が一通り学園を案内したあと、学園に隣接する鳥井信治郎の住居を外から見学しました。

そのあと私は新入社員に、なぜこの地に鳥井信治郎が住み、どういう経緯で学園の創立にかかわったのか、また建学の精神である「親孝行な人はどんなことでも立派にできます」はどこに由来し、現在学園でどのように指導、実践しているかを話しました。

新入社員が鳥井信治郎の「利益三分主義」の精神を日ごろの営業活動に生かし、「やってみなはれ精神」をいかんなく発揮してくれればありがたいことだと思っています。

社会人として必要な能力はコミニュケーション力、親孝行とは親への感謝の気持ち。
新入社員8名に、アンケートでいくつかの質問をした回答です。入社してまだ2か月のフレッシュマン、何もわからない段階だと思いますが、私が予想していた結果となりました。参考までに結果を掲載します。(次のアイコンをクリックしてください)

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学園訪問(サントリー新入社員8名)へのアンケート結果.pdf


(2019.5.30)