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「令和時代の雲雀」

~雲雀丘学園常務理事・学園長 岡村美孝~

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今回の学園長便りは、雲雀丘学園の機関紙第312号(6月7日発行)の巻頭言に掲載した「令和時代の雲雀」を転載しました。ご了承ください。(一部、修正をいたしました)

 平成から令和へ 五月一日に御代替わりになりました。平成への御代替わりは昭和天皇が崩御されてのことでしたので悲しみが併存したのですが、今回は一代限りの特例法とはいえ譲位という形をとられたので新天皇の即位も喜びと希望の中で行われました。新元号名も一か月前の四月一日に告知されて準備もある程度できたのではないでしょうか。これもよかったと思います。一部反対もありましたが私は一代限りにしないで今後も続ければいいと思います。
 余談になりますが連休の期間に私は海外旅行に行っていました。クロアチアのある観光地のことです。観光案内所で、日本語のパンフレットをもらおうとしたところ、そこの窓口の方から突然話しかけられ「Beautiful harmony」を何度も繰り返してきました。最初は何のことかわからなかったのですがすぐに御代替わりのことだと気が付き、お礼を申し上げました。六〇才くらいの好々爺でしたが、私は大変気分がよくなりました。気分に乗ってメモ紙に「令和」と大書し「令」は「Good」、「和」は「Peace」という意味もあることを説明しました。何れにしても遠く離れた東欧で日本の出来事をよくぞ知っていてくれたと抱擁したいくらいです。
 新元号「令和」は素晴らしいと思います。どこか凛としていて、それでいて温かさ、そして希望を感じます。初めて日本の古典、万葉集に拠るとのことですが万葉集は貴族でなく防人など庶民の歌も多く、中には遊女などの歌も載せられていると聞きます。万葉集と言えば奈良時代、七世紀八世紀の作品です。今後、外国の方なども万葉集に興味を持たれる方も多くなろうと思います。その時に日本という国が千三百年の昔から、ヨーロッパを圧倒的に凌駕する素晴らしい文学を持ち、そこには貴賤、男女の区別なく歌を詠み、集められており、それこそが「和」であることを知っていただければと思います。
 以前、雲雀丘学園に提携校のドイツ・ヘルバルト高校から留学生が来たとき、彼らと話す機会がありました。何か質問すると競うように手を挙げ発言してきます。少し意地悪く、ドイツの政治や社会問題を尋ねても堂々と持論を展開します。逆に日本の難民問題への対応を聞いてくるくらいでした。
 昨年から雲雀丘学園中高も東南アジアへの修学旅行を始めましたが、生徒たちは、日本に追いつけ追い越せ、懸命に努力している現地の仲間たちの姿を目の当たりにしてきました。おそらく東南アジアは今後世界の成長エンジンとして飛躍的な発展を遂げていくでしょう。
 国際化を迎えた、いや入った時代、雲雀丘学園の子供たちは否が応でも彼らと「共存」していかねばならないのです。令和ですから「戦う」という言葉は避けます。
 日本の若者が「引っ込み思案」で、「自国を誇りに思う」人が少ないことはよく言われるところです。しかしこれは若者に限ったことではありません。全世代にわたって言えることです。過信や周りを見下すことは厳に慎まなければならないことですが、徒らに謝罪することも国際化の中で避けるべきです。
 正しく自分の目で判断し日本のいいところ、誇るべきところは自信をもって話せることが令和・国際化の時代に必要なことと思います。(2019.5.14)

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▲新緑のイチョウ(左)・メタセコイヤ(右)の下で体育大会の練習に励む生徒

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