学校ブログ

卒業生~母校は母港になる

(41期)私を変えた出来事

2021/10/18

 私は今、北海道の温泉地、登別市で市議会議長を務めながら、社会福祉士・精神保健福祉士として医療・福祉現場でも働いています。雲雀丘学園高校を卒業してわずか6年後に、関西を遠く離れた街で地方議員になるとは全く想像していませんでした。

 小学校から高校卒業まで12年間通った雲雀丘学園。自宅から、目をつぶってでも通えるぐらい長くお世話になりました。学業において真面目な生徒ではなかった私は、小中高と常に先生方にご心配をいただきながら過ごしていました。

 そんな私を大きく変えたのが、阪神淡路大震災です。多くの同窓生が被災し、昨日まであたりまえの日常が、あたりまえではなかったことを思い知らされた出来事でした。間もなく、インターアクトクラブを通じて避難所運営のボランティアを始めた私は、その中で、社会には多様な人間がいることを学ぶことになります。さらに、その多様性がユニークであればあるほど、社会からは排除されがちな現実にも直面しました。

 そんな方々が抱える苦しみや悲しみに寄り添う職業があることを知った私は、やがて社会福祉の道に進みたいという目標をみつけるようになったのです。

 好きなことにはのめり込みやすい性格もあったのかもしれませんが、その後は大学を首席で卒業し、一昨年には社会人学生として大学院を卒業しました。当時の勉強嫌いの私がきいたら驚くかもしれませんね。

 思い起こせば、生徒一人ひとりの個性に寄り添い、社会の常識を過度に押し付けることなく、ユニークであることを、おもしろいと笑いながら、私がやりたいことを受けとめてくれる雲雀丘学園の先生方や両親がいたからこそ、今の私があります。

 社会の変化が年を追うごとに速くなっている時代において、社会でとらなくてはならない“平均点“はどんどん高くなってきているように感じます。だからこそ、周囲との差異化もより重要になってきています。自分自身だけがもつ価値とはなにかを、学生の皆さんも雲雀丘学園で見つけられることを心から願っています。

 最後に、場所は遠く離れてしまいましたが、コロナ禍が落ち着いた際には、ぜひ北海道にお越しください。登別温泉はもちろん、近くには国立アイヌ民族博物館も開館しましたので、SNS等でお気軽にご連絡いただけましたら、ぜひご案内させていただきます。

1999年卒 41期生 辻 弘之(つじ ひろし)

写真左→高校時代、写真右→現在です

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