学校ブログ

校長通信

第68回中学入学式 第3号

2020/04/07

行事

4月7日、満開の桜が咲き誇る中、中学校第68回入学式を挙行いたしました。68期生一貫探究コース175名の入学を許可しました。みなさま、入学おめでとうございます。新型コロナウイルスの影響で、保護者の方は1名と限定させていただき、様々な対策の上、例年よりも短時間で行いました。担任からの呼名に対して、少し緊張していた様子もありましたが、生徒の返事は晴れやかなものでした。入学生代表の宣誓者に私から手作りマスクを渡すことができました。
来賓の出席は叶いませんでしたが、学園長、PTA会長、生徒会長からのメッセージをお渡しし、理事長、兵庫県知事、宝塚市長、出身小学校の先生方からのたくさんの祝電も披露しております。ありがとうございました。
式辞の一部を紹介いたします。詩人の坂村真民先生と「念ずれば 花ひらく」を紹介します。

念ずれば      花ひらく
苦しいとき     母がいつも口にしていた
このことばを  わたしもいつのころからか
となえるようになった
そうしてそのたび     わたしの花がふしぎと
ひとつひとつ           ひらいていった

真民先生は母の愛を全身で感じたといいます。これが真民先生の原点となりました。貧しい暮らしの中で母親が口ぐせのように言っていたのが「念ずれば花ひらく」という言葉でした。自分はどんなに苦労をしてでも、5人の子どもたちに決して寂しい思いをさせないのだという、その願い、母の強い思いが「念」という強い言葉にこめられています。「念」と聞くと、念力のようなものを連想して、念力で花がひらくのかと誤解するように思えますが、この詩の意味はまったく違います。母の愛、強い思いのことを「念」という言葉で表しているのです。その母の思いを少しでも人々に伝えていきたいという願いがほとばしって、結晶になったのが『念ずれば花ひらく』という詩だったと、真民先生は語っています。

皆さんには、2つのお願いがあります。1つは、孝道を創立の精神としているこの学校で親の愛を感じ、「親孝行」を学んでください。「誕生の日は母苦難の日なりけり」という言葉があります。生まれた日は母が命をかけた日です。誕生日と創立記念日の親孝行の日には「ありがとう」と言えるようになってほしいと思います。
もう1つは、念じて、強い想いをもって夢や目標を実現し、花をひらかそうと言うことです。念じ、お願いをすれば、夢がかなうのではなく、何事も一生懸命に祈るように努力をすれば、自ずと道は開ける、夢や目標がかなう、ということです。「念」という字を分解すると「今」と「心」になります。想いは努力の源です。最後に、もう一つ、坂村真民先生の詩を紹介します。

『こつこつ』 坂村真民
こつこつ        こつこつ        書いてゆこう
こつこつ        こつこつ        歩いてゆこう
こつこつ        こつこつ        掘り下げてゆこう

皆さんが明るく元気でいきいきと楽しく学校生活を送り、成長し、花をひとつひとつひらかせることを心より祈ります。


式のあと、教室の確認、個人写真を短時間で済ませ、屋外で担任の先生からの連絡がありました。

保護者の皆様方にもお子様のご入学を心よりお祝い申し上げます。子ども達の育成にあたっては、家庭と学校との連携が何よりも大切です。皆様のご理解とご協力なくしては、雲雀丘学園の教育は成立しません。どうか、温かいご支援、ご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。


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