学校ブログ

校長通信

真理を探究する 第10号

2022/04/21

グローバル探究

朝の登校時に玄関の「学び舎StreetPiano」から音色が流れています。楽しそうにお二人で連弾してくれました。

ICU国際基督教大学の毛利教授をお招きして、高校1年2年に向けて講演をお願いしました。ICUとは、昨年11月連携(校長通信第77号)をするために訪問させていただき、このような形で実現しましたこと大変うれしく思います。日本にも世界にもいろいろな大学があります。また、学びもスタイルもさまざまです。興味を持って調べ進路実現をしてください。

講演内容は「学びを変えるリベラルアーツ」「探究学習の学びかた」と歴史やメジャーリーガー大谷選手、SpinningDancerの例を出しわかりやすく説明していただきました。学問とは何か、なんのために学ぶのかと人生に関わる問いが立てられました。これから本格的に学ぶ高1・2年の生徒ですが、学問に対するアプローチの方法や意義を意識しているかどうかは、これからの成長に大きく関わると思います。
日本の大学・学部での学びが、グローバル化の中で世界標準となっていない点や日本でのリベラルアーツ、教養・専門教育、研究、格差など大学教育の課題が指摘されています。これまで日本では、大学で学ばなくても企業内教育が機能していました。現在は企業にはその余力がなく、学校でと多くのことを強く打ち出したのだと思います。人材の流動化、企業とのアンマッチも起きています。これまでの教育改革も(人間力も道徳も英語もプレゼン力もICTも言語活動も切りがありません)産業界からの強い要請によるもので、大きなしわ寄せが学校現場や子ども達、先生に降りかかっており、新たな問題を生んでいるように思います。先日お目にかかった方は、現行の入試制度は大きく変わる、大学も高校もつぶれ、学校は少なくなっていくと指摘されました。こんな時こそ私立学校が子ども達のためによりよい新たな学校教育を行って行くことが必要だと思います。
講演では、
「深い穴を掘るには広い穴が必要」「真実・現実・事実から真理の探究を」とのお話しがありました。本校では文理の枠を越えた「リベラルアーツ」から自分を探究することを意識していきたいと考えています。

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