
校長通信
敬老の日 第49号
2025/09/15
行事
今年は9月15日が敬老の日となっています。兵庫県が由来で多可郡野間谷村の村長が「老人を大切にし、年寄りの知恵を借りて村作りをしよう」という趣旨から開いた敬老会が始まり。9月15日は農閑期で気候が良いから。
昭和22年当時は戦後の混乱期に当たり、子供を戦場へ送った親たちも多く、精神的につらかった。9月15日を「としよりの日」とし、55歳以上の人を対象に敬老会を開催したのがはじまり。こどもの日、成人の日は1948年の国民の祝日の法律に制定されたが、敬老の日は1966年に法制定されました。ハッピーマンデー制度から9月第3月曜となり、毎年変わりますが、反対の運動もあったようです。
アメリカ合衆国では、9月の第1月曜日の次の日曜日が祖父母の日(Grandparents' Day)とされているらしく、祝日ではないが、中国、韓国、フランス、ドイツなど多くの国で同趣旨の記念日が決められているようです。
ネットでは老人は何歳からとか喜ばれるプレゼントとか避けるべきプレゼントと商売の匂いがプンプンです。百貨店や通販サイトの「敬老の日ギフト特集」がありました。
「老人の知恵を借りて」を実践するには、老人がいきいきとしている場所に行き、交流しないとだめだと感じます。携帯電話やPCの世界でなく、自然の中で過ごすことができれば知恵に触れ、身につけることができると思います。私は祖父母と一緒に住んでいなかったので、そのチャンスもあまりなく、両親ともあっという間でした。知恵に触れず何も知らないまま老人になっていく自分がいます。「こんなことはおばあちゃんがやってたとか、おじいちゃんなら教えてくれるよね」という言葉が家族でよく出ます。教えてほしいときにいないのが親や年寄りだとつくづく感じます。