学校ブログ

校長通信

高2から意識して 第61号

2025/10/30

カリキュラム

高校2年生の保護者茶話会と学年懇談会が行われました。たくさんの保護者の方にご参加いただきました。学年主任の挨拶から始まり各担任がそれぞれのテーマでお話ししました。大きなテーマは進路・大学受験です。進路アドバイザーよりこれまでの経験からの入試の変化や模試結果の活用を話し、選択科目や模試結果、今後のスケジュールや生活面と続きました。長時間になりましたがみなさん熱心に写真を撮りながらも聞いていただきました。日をあけずに生徒への集会でもお話しがされるとのことでした。

私が印象に残ったキーワードです。
  おだやかな学年、意欲の差、生活の充実、高2から始める、長期戦
  学習効果を高める7つの方法、親子コミュニケーション、凡事徹底

特に私が気になったのはスマホの扱いです。最初の学年主任と最後の担任と両者がスマホについては言及しました。きっと中学高校問わずどの学年でもお話ししていると思います。学習時間とスマホ時間のデータも示されますが、家庭ではどんな使い方・ルールなのでしょうか?

10月22日朝日新聞掲載の教育アドバイザーの清水章弘さんの記事「勉強中、スマホはどこに置く?」から少し紹介します。

アメリカの大学の研究で、スマホは①ポケットに入れる。②バックに入れる。③机の上に画面を下にして置く。④となりの部屋に置く。と分けて、サイレントモードで集中する課題に取り組み、結果を比較するというものです。1番良い結果は、④のグループ、最悪は③のグループだったそうです。①・②のグループは④よりも少し悪い結果だったそうです。学者によると「スマホが手に届く範囲にあるだけで無意識のうちに意識が奪われ認知能力が低下するのでは」と指摘しています。

実験結果からも明白。勉強ならば目に入らないところに置くのが1番と思います。いろいろな考え方がありますが、歩きながらや食事をしながらもよく見かける光景ですし、車や自転車の運転中の使用は社会問題にもなっています。生徒たちの学習時間とスマホ使用時間はきっちり分かれているのでしょうか?学習時間と区別がなくなってしまっている人もあるような気もしますし、動画視聴も学習時間に入っているのかもしれません。枕元に置き、ベッドや布団の中でも見ていることもあるのかも知れません。

スマホについては他校事例やいろいろなご意見をいただくことがあります。SNSトラブルを含めると諸外国の規制の動きを見ても危険性は否定できません。本校では授業・学習時間とは明確に分ける指導をしています。学習成果や健康面より、全学年の各家庭での使い方・ルールを確認していただきたいと思います。
(参考 兵庫県ホームページ 兵庫県教育委員会ホームページ

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