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図書室 百人一首

2019/02/19

図書室から

 明日、中学2年生は6限目に百人一首大会が行われます。個人、チーム、クラスでのたたかいだそうなので、みんな、がんばって!新着図書からこんな百人一首の本を紹介します。

百人一首という感情/最果カヒ

 これまで「勉強」として触れる百人一首は言葉を分解していく作業でした。言葉を区切って現代語に変換し意味を考え直訳し正解を見つける。でも詩人の最果さんが依頼されたのは百人一首を「詩の言葉」で訳すこと。最果さんにとって詩とは白黒つけることの出来ない人の感情をそのまま捉えるための言葉です。

 そこで最果さんは言葉を一つ一つ正確に訳すのではなく、歌が生まれたその時に「ああ、これ歌にしよう!」と作者が思った瞬間の衝動、彼らの眼差しや感情を見つけ出し現代語訳していきます。そこで見えたもの、感じたことをエッセイにしていて、例えば、忍恋をテーマにしたこの歌。

恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか

 はじまったばかりの恋って自分でも戸惑うし、浮かれてしまうよね。もしかして噂が立つまでは周りに気づかれると厄介だって事にさえも気づいてなかった?だから隠そうとも思わなかったんだね、みんなにばれてから慌ててるって、きみ、どんだけピュアなの、心配になるよ~。

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