学園ブログ

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学園自然百景

2022年05月27日

20.「節制・節約」「前途洋々・威厳」

~雲雀丘学園小学校教諭 天井比呂~

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 現在、正門の前には、ご覧のように鮮やかなピンクの花が彩りを添えています。以前ご紹介したツツジの仲間、サツキツツジです。ツツジは、4月、サツキツツジは名前の由来である皐月(5月)に咲いています。ツツジよりも花も葉も小柄です。

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 ツツジのおしべが9本だったのに対して,サツキツツジは、5本です。花の咲く時期とおしべの数で2種類を見分けることができます。
 サツキツツジは、最初の写真にあるように道路沿いに植えられることが多いようです。自然の中では、渓流沿いの岩場を好むようで、水しぶきなどを浴びるような激しい環境の中で成育するようです。そのような姿から「節制・節約」という花言葉が生まれたようです。ツツジの「節度」という花言葉より、少し、我慢する、耐えるという意味が強いようです。
 

 この低い位置に咲く花とは、反対に非常に高い位置で大きな白い花もこの時期、咲いています。 
 現在では、小学校の高学年校舎屋上、あるいは4階の廊下からでしか見ることが難しい花です。花言葉も「前途洋々」「威厳」という堂々とした感じの言葉がついています。タイサンボクです。
下の写真は、唯一間近に花が見られる小学校高学年理科室から昨年とったものです。アメリカ原産ですが、日本各地で栽培されています。一つの花の大きさが、15~45cmとかなりの大きな花です。ミシシッピ州、ルイジアナ州では、州旗に描かれています。「マグノリア」はモクレン科の総称ですが、海外では、このタイサンボクをさすそうです。古代より生き続けている木として、海外では、縁起のいい花として花嫁の頭飾りにもするようです。よい香りがするそうなのですが、なかなか経験するにはむずかしそうです。
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 前途洋々たる威厳のある態度は、厳しい環境の中で揉まれてきた中で出てくる自信からではないでしょうか。