学園ブログ

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学園自然百景

2023年08月25日

79.「澄んだ心」

~雲雀丘学園小学校教諭 天井比呂~

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 道しるべと中高校との間に流れる川の西側に夏でも赤い葉を出している樹木があります。アカメガシワと言います。
 名前は新芽が赤く、カシワの葉に似ていることから名前がついたと言われています。
 以前御紹介したナンキンハゼと同じトウダイグサ科という種類になります。トウダイグサ科には、毒を持つものが多いといいますが、このアカメガシワには毒はなく、樹皮や葉は、健胃生薬にも利用される事があるらしいです。また、若い芽は、天ぷらなどで食用にされることもあるようです。雄株と雌株があり、この写真は、花の蕾が白っぽいので、雄株かもしれません。
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アカメガシワの葉
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アカメガシワの雄花の蕾
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アカメガシワの全景

雌株の花は、赤っぽく雄花よりも数が少なく小さいようです。 
 食用にもされるぐらいなので、重宝されそうですが、繁殖力が強いようなので、それはそれで大変なところもあるようです。実を鳥が食べ、種を散らしていったり。根から芽を出すので、伐採しても生え続けるらしいのです。
 では、なぜ澄んだ心という花言葉がついたのでしょう。どうやらそれは、葉の緑色に関係するようです。葉が大きくなると、写真の通り非常に、鮮やかな大きな葉になり、鮮やかではあるけれどは出てはなく、澄んだような緑色という感じです。その様子からついたと言われます。
 澄んだ心でものを見ることはとても大切です。小さい子どもたちは特に澄んだ心でものを見ていることでしょう。その心を濁さないように私たち大人は気をつけないといけないように思います。