学園ブログ

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学園自然百景

2023年10月20日

87.「強い結びつき」

~雲雀丘学園小学校教諭 天井比呂~

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 ひばりの里の湧き水池の周辺にエノコログサの穂が大きく荒くなったような植物が広がっています。
 コチヂミザサと名前はついていますが、イネ科のタケ亜科のササではなくイネ科のチヂミザサ属になり、違う種類だそうです。
 最近白っぽい、少しピンクの入った花が咲いています。羽のように出ているのはめしべ。先からたれて出ているのがおしべになるようです。花の咲いたあとは、芒(ノギ)とよばれる長い毛のようなものに粘りが出て、ヒトや動物について生息場所を増やしていきます。とがってかたいように見えますが、柔らかい毛のようなものです。これが、花言葉の^「強い結びつき」の由来だといいます。
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ヒバリの里の湧き水池に生える
コチヂミザサ
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コチヂミザサの花
 
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コチヂミザサの花の拡大
 

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名前の由来となる縮みといわれる
波打つ葉
 
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受粉後の実。伸びたノギ(芒)
と呼ばれる長いとげのようなものが
ねばりがあり、衣服などにつきます。
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ひっつき虫の一つにあげられる
イノコズチも出てきました。
 

 以前にも紹介したヌスビトハギと同様いわゆるひっつき虫とよばれるものです。イノコヅチも出てきました。
 チヂミザサの名前の由来は、笹に似た葉の形で、不思議と縮れたように葉が波打っているところがその由来になるようです。チヂミザサには、大きく言って2種類あり、この写真のコチヂミザサとケチヂミザサがあります。ケチヂミザサは、花の軸などに長い毛が生えています。
 学園を卒業した児童生徒たちが、保護者となって学園に戻ってくるという強い結び付きがこれからも続くことを願います。