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総合発表会は最後の分水嶺

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 ここ一か月ほど学園講堂は毎日、どこかのクラスが総合発表会のリハーサルに使っています。時々、覗きに行きますが、初回のころは舞台での声も小さく、気もそぞろ、各自あちこちをキョロキョロし、集中力に欠けていました。「大丈夫かな?」と半分不安な気持ちで見ていました。先生方は「まだ始まったばかりですから。」と余裕あり気です。
20181023-1.jpg数日たち、また同じクラスのリハーサルです。今度は前回と見違えるようで、メリハリの利いた発声、テンポと出番がきっちりと合った演出、子どもたちは見事に演じ、高い集中を保っていました。
わずか10分くらいの演技でしたが、終了と同時に思わず拍手をしたい気分になりました。
客席から見ていると児童はもちろんですが、先生がまことに熱心に指導しています。「もっと大きな声で!」「そこ!キョロキョロしない!」など的確で厳しい指示を繰り出しています。職員室に帰り「児童よりも先生のほうが熱心ですね。」と6年生の担当の先生に問いました。するとこんな返事が返ってきました。
「総合発表会はクラス運営において極めて重要です。ここで失敗し、ほかのクラスよりうまくできなかった、ほかのクラスのほうがよかった、となると6年生の下期のクラス運営は大変、厳しくなります。クラスの結束力が弱まり、卒業が近づくにつれて、バラバラになってしまいます。一方、ほかのクラスも立派な演技だったが、自分たちの演技もそれに負けないくらい充実したものだった、と思えたクラスは最後までその結束力が続き、みんなが本当に素晴らしいクラスだったと思って卒業できます。その意味で総合発表会はクラス運営においては最後の分水嶺です。それを教師はみんな分かっているので真剣勝負で指導するのです。」   
 なるほど、総合発表会は単に児童による演技や作品の発表の場ではなく、まとまりのある素晴らしいクラスとしてその学年を終えるために、教員にとっても必ず成功させねばならない最も重要な催しだったのです。
 そんな思いの詰まった、総合発表会、いよいよ開幕です。子供たちだけではなく、教員の真剣な眼差し、所作もご覧になってください。
(小学校副校長 成地 勉)