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親孝行・やってみなはれ

2024年01月12日

私の礎を次の世代に

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 私は1994年に生まれ、二歳上の兄がいる四人家族で高校時代までを過ごしました。兄が中学受験をするという理由で、私も何となくそのレールに沿う形で、中学受験用の塾に入りました。兄とは違い、勉強が苦手だった私にとって塾での勉強についていくのは大変で、当然ながら成績も振るいませんでした。しかし、両親は私と兄を成績で比較することを決してしませんでした。この教育方針が、私の自己形成に大きな影響を与えたのではないかと今では思っています(笑)
 中学入学後、私は陸上部に入部し、全精力を練習に注ぎこみました。その結果、成績は低空飛行を維持し続けました。しかし、ある日「このままではいけない」という自覚が芽生えました。きっと両親は私が私の危うさに気づくまで、ずっと待ってくれていたのだと思います。その後、私が「これをやりたい」ということには、どんなことにも応援をし続けてくれて今に至ります。
 私ができる最大の親孝行は、両親から受け取った愛情を、次は自分が誰かに引き継いでいくことではないかと思っています。生徒たちにもこの思いが伝わるよう、日々精進していきます。

(雲雀丘学園中学校・高等学校 中3担任 理科 岩下 拓也)