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「自分より下の人間を大事にしなさい」

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 この言葉は,私が小学生のときに祖父が教えてくれました。いつ頃,どこで言われたのかは覚えていませんが,内容は鮮明に覚えています。
 祖父は,よく釣りに連れて行ってくれました。京都の鴨川で川魚を釣りに出かけるのです。生きた虫を針につける方法,魚の口から針を外す方法,最後は魚を逃がすことなど,たくさんのことを教えてくれました。
 「あそこに,魚が通る道が見えるやろ。その上(かみ)の方に浮きを落とすんや。」
 私には,その魚が通る道など全く見えません。よく目を凝らしてもよくわかりません。必死に魚が通りそうなところを探し,祖父が釣り糸を垂らす場所を目で追っていました。また,釣り糸が絡まっても辛抱強く黙ってほどいてくれたことを覚えています。決して怒ることなく,根気強く付き合ってくれました。
 戦争を経験した祖父の人生では,たくさんの苦労があったのだと思います。これからの人生で人を追い抜かしたり,人の上の立場に立ったりするかもしれないけれど,下の人間を大事にしなさい。
 祖父に大事にされた一人として,これまでもそしてこれからも大切にしたい言葉です。
(小学校教諭 井上 政嗣)

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