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親孝行・やってみなはれ

2020年05月01日

テクノロジーを支えるもの

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 少し前のこと。通信会社から実家に1通のはがきが届きました。ケータイのサービスは近々終了するとのこと。大手通信会社では2022年から2026年にかけて,ガラケーと呼ばれる携帯電話の通信サービスを終了していきます。この知らせは,親にとって大きなもので,「ケータイを換えたほうがいいのか?」「ケータイショップに行ったほうがいいのか?」と電話がかかってきました。
 そこで,ケータイを換えるべく実家に帰って親と一緒に出かけることになりました。手続きや作業は1時間ほどで,ケータイがスマホに換わりました。家に帰ると,孫にLINEのビデオ通話の方法を習っていました。
 しばらくすると,新型コロナウイルスの流行が拡大し,学校は休校になり,外出の自粛要請。店舗や企業に対する休業要請と社会情勢が一変しました。政府からの要請の1つに帰省を取り止め「ビデオ通話を使ったオンライン帰省」というものがありました。この報道を見ながらふと考えました。
「そのようなことは可能なのか?」
ビデオ通話は「顔を見て話しをする」ことなので,これまでのコミュニケーションの方法としては,変わっていません。ところが,「ケータイ→スマホのような機材の準備」「ビデオ通話の方法のレクチャー」が行われている必要があります。事前の準備と呼ばれるものです。準備なしに新たなテクノロジーを利用するのはなかなかハードルが高いものです。
新しいテクノロジーを利用するには,(赤色で記述したような)トラディショナルなコミュニケーションが大切なのだなと感じています。

(小学校 ICT教育主担 森岡 俊勝)