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親孝行・やってみなはれ

2023年01月13日

続けることの大切さ:アーチェリーから教わったこと

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 大学生のころ,アーチェリーをやっていました。
 面白そうだ,やってみたいと思って始めたものの,なかなか上達しませんでした。1年生の夏の記録会で部内最下位になり,このときは流石に辞めようかとも思いました。とはいえ,それまで上手くいかないことや難しそうなことを避けてきた経験も多々あり,それが嫌だったので,思いとどまりました。
 その後半年ほどくすぶり続け,春合宿を迎えました。合宿では先輩から射形の改善策を教えていただきました。すると,すぐにスコアが大幅に上がりました。そこから競技が面白くなり,ますます練習に励みました。その後も順風満帆とはいかなかったけれど,やがて試合で自己新を出したり,リーグ戦に出る機会にも恵まれたりしました。競技が面白くなると,アーチェリーにかかわる様々なことが面白くなりました。試合の運営や審判にも学生連盟役員として携わりましたが,大変だったものの,それも面白いと思えるようになりました。
 あの時辞めなくてよかった。つくづくそう思います。辞めていたら挫折の経験しか残らなかったはず。アーチェリーはつまらないまま。アーチェリーを通して出会った人たちとも出会えなかったでしょう。一方で後悔もあります。もっと早く教えを請えばよかった。焦って我流に走ったから上手くいかなかったのだと思います。あの時丁寧に教えてくださった先輩には感謝しかありません。ただ一人だけで何とか頑張るだけではなく,誰かに教わることも大切だと気付いた次第です。
 アーチェリーからは多くのことを教わりました。それも辞めずに続けたからこそだと思います。何かを続けるのは易しいことではないと思います。困難の連続かもしれません。それでも,一度やろうと決めたことは,謙虚さを忘れることなく,やりきるまで頑張って続けていきたいと思っています。

(雲雀丘学園中学校・高等学校 高1学級担任 社会科 鳥原 悠人)