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親孝行・やってみなはれ

2021年05月28日

本質を見失わないように

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 4時間目の授業後、質問を受けたりしながら教室に残っていると生徒たちがいそいそとお弁当の蓋を開くのが目に入ります。どの顔も(マスク越しとはいえ)ほんわかと嬉しそう。
 中学生だったある日、自分の弁当が友達のそれと比べて全体的に茶色く、何だか恥ずかしくて慌てて食べたことがあります。帰宅して母に伝えましたが、母は何も言いませんでした。
 自身が親になり、子供に作るようになると弁当1つとっても色々なことを考えて作るものなんだということを知りました。自分に作る時には意識しなかった味のバランスや配置、気温差による食材の傷み、そして彩り。      
 母の弁当は甘辛い味付けがとても美味しく、毎日の昼食が楽しみでした。「私のお弁当だけ中身が茶色だった!」と言った当時の私に「美味しかったなら十分でしょう」と言ってやりたい。
 家でも職場でも成長めざましい子供たちと格闘する日々ですが、一番大切なことは何なのか、本質を見失わないように接していきたいと思います。

(雲雀丘学園中学校・高等学校 中1学年担任 外国語科 下山 明日香)