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親孝行・やってみなはれ

2022年06月10日

お別れ

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 今年の3月2日に母親が他界しました。享年82歳でした。死因は説明しにくいのですが、腎不全と腸管の血管の壊死が直接的な最後の原因です。2月27日に倒れているのを上の兄弟が発見して、則救急搬送、搬送中、心停止から蘇生術、蘇生し意識もあって一時は安心もしましたが、尿管閉塞で尿が出ず、病状は1日で急変し、昏睡状態になりその後は上述したような形で他界いたしました。コロナ渦ではありましたが、最後の時間を過ごしてもらおうと、医師からこの間に幾度と電話連絡をもらい、病院にてお別れの時を待つ時間を得ました。救急搬送後の入院では、コロナ渦を理由に面会はできませんでしたので、お別れの時間を得られたのは良かったと思っております。
 歳も歳でしたので、と考えることもできますが、ふり返りますと3年前に母は大阪市交通局のバスと接触事故を起こして、右足前半分を失っています。福島の関西電力病院に3か月にわたって、仕事帰りに見舞いに毎日通いました。年老いた母親でしたので歩けなくなることで一気に元気を失って嫌な感じがしてならなかったです。失った皮膚の部分に自家移植を3回にわたり手術で行い、何とか血流が回復するのに半年以上の入院が必要でした。それでも更なるリハビリののちに杖で歩けるようにまで回復し、実家で生活するようになり安心しておりました。頑張って歩いておりましたが、足腰は弱っていき、買い物へ連れて行くのも厳しい感じに最近はなっておりました。それでも、こんな形で急逝するとは、心にも思っていなかったのが僕自身の思いです。今考えると、もっと色んな所へ連れていってあげれば良かったな、もっとたくさん話してあげればよかったなと後悔ばかりです。思い出はそれなりにありますが、親孝行といえることは正直そんなに思い浮かびません。親不孝な思い出が浮かびます。「親孝行、したい自分に親はなし」実感しています。皆さん、親孝行しましょう。

(雲雀丘学園中学校・高等学校 中1学級担任 理科 中村 暢亨)