学園ブログ

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常務理事便り

2021年01月19日

「厳しさに耐えてこそ」

~雲雀丘学園常務理事・学園長 岡村美孝~

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1月16日・17日、二日間の中学入試が無事終了したことは大変有難いことです。雲雀丘学園中高では年末を含む年始からの先生方の会食を自粛する措置が取られました。また試験日の前々日には試験会場となる教室への立ち入りが禁止されました。一方在宅の生徒に対してはオンライン授業が実施され、「生徒の学びは止めない」という学園の方針は堅持されました。早い段階からコロナ対策に腐心し、万全な対策を講じてきた教職員の頑張りに心から敬意を表したいと思います。

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合格発表の様子                   水仙

またこの二日間は「大学入学共通テスト」とも重なりました。例年だと前日に高3生に対し壮行会が講堂で催されるのですが今年はズームで激励会を実施、さらに先生が初日には試験会場に激励に駆けつけるのですが今年はそれも叶いませんでした。しかし雲雀っ子は「やってみなはれ精神」で戦ってくれたものと確信しています。

今年の「大学入学共通テスト」は今までの「センター試験」に変わるもので思考力や判断力を重視するものに変わりました。一方、英語試験は民間を活用し、国語・数学は記述式回答するとの計画は迷走の末、見送りになるなど受験生を悩ませました。その上にコロナという災禍が降りかかったのです。

今年の受験生は厳しい環境に悩み苦しんだと思います。そしてまだまだ続くと思います。それは得難い経験をしている、将来の飛躍のための試練だと前向きに受け止めてほしい。間違ってもコロナなどを言い訳になどしないでほしい。すべてを自分の責任と受け止めてこそ次の成長が期待できるのだ。

毎朝学園に歩く道で今年も水仙が咲いているのに気づきました。毎年線路沿いの斜面のあちこちに咲くのですが、手荒い雑草刈の犠牲になったのか今年は大方の水仙が消えていました。その中にも生きのびた水仙は、小ぶりながら凜として、寒風の中、頭を揺らしています。「たいしたものだね」。おもわずその姿を無理に受験生に重ねていました

(2021.1.19)