学園ブログ

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常務理事便り

2025年05月08日

Vol7 ゴールデンウィーク

~雲雀丘学園常務理事 成地 勉~

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 5月のゴールデンウィークはどのように過ごされたでしょうか?関西万博に多くの方が足を運ばれたかもしれません。白浜へ4頭のパンダを見に行かれたご家族もあったのはないでしょうか。
 私は剣道三昧の連休を過ごしました。4月29日から5月5日までは剣道界では多くの有名選手や先生方が関西に集結します。4月29日は和歌山市で都道府県対抗剣道優勝大会(今年の優勝は元日本選手権者を大将に据えた千葉県でした)、30日からは京都で七段審査、5月1日、2日は八段審査(今年も難関でした。1826名のうち合格は16名、合格率0.9%)、そして5月3日から5月5日までは京都にて全国の高段者3,000余名(錬士六段以上)が参加する全日本剣道演武大会でした。この間、各種の練習会などが開催されますので、私は数日間、京都で全国の剣士と剣を交え、交流することができました。

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 5月5日の最終日は自らの演武のため、京都岡崎にある武徳殿の道場に立ちました。お相手は千葉のK先生。わずか2分程度の立会(試合)でしたが、、どちらも有効打突は出せず、引き分けでした。しかし、この2分の中には学ぶところがたくさんありました。
「厳しい気争いや剣先での中心の取り合いがある攻防の中で寸分の機会を見つけ出して、自分を捨てて技を打ち出す」を目標としていましたが、これは叶いませんでした。
 「匂ったら捨てる」という師の教えがありましたが、「匂う」(相手が打ち出そうとする刹那の気配を感じること)まで十分に攻めることができませんでした。更に「匂った」瞬間に「恐懼疑惑」を捨てて打ち切ることは全くできませんでした。稽古ではできても実際の立会の中でそうしたことを表現できなかったこと、言葉を換えれば、剣道における究極の「やってみなはれ!」をできなかったことは大きな課題となりました。来年は「やってみなはれ!」を剣道で表現できるよう精進を続けます。