学園ブログ

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常務理事便り

2022年02月02日

「学園自然百景」の連載が楽しみ

~雲雀丘学園常務理事・学園長 岡村美孝~

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今年の初めから学園ブログに「学園自然百景」のコーナーが加わりました。小学校の天井先生が週一回のペースで執筆されており私は楽しく読ませてもらっています。一回目は1月7日、「歳寒の松柏」をテーマに厳寒にも松や柏は緑の葉を保っているとして正面玄関入って左のクロマツを取りあげていました。「松の緑の末永く」と言いますが実は「松の葉はどんどん入れ替わっていて私たちには色が変わらないように見えるだけ」と以前先生から聞いたことがあります。

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クロマツ「歳寒の松柏」
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生垣

二回目は正面玄関入って右側に中高まで続く生垣です。ここには三種類の生垣が植わっています。「垣根と諍は一人ではならぬ」として互いに尊重し合う大切さを語っています。因みに生垣の内側には全く葉はないそうです。そういえばいつか植木屋さんが「カイズカイブキは外側の剪定はできないんです」と言っていたことがありました。剪定すると全体が茶色の枯れ木になります。

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サザンカ
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三回目は「困難に打ち克つ」でした。これは事務局棟中庭のサザンカ(山茶花)を取り上げ厳寒にも花を咲かせる意味合いはどこにあるのか、と動植物の生態の不思議さ見事さを説明しています。わたくしなんぞ俗人には昔の俳優「山茶花究」ぐらいしか思いつきませんが(笑)。

そして四回目は節分を前に「柊の葉を門口にさせば鬼が来ぬ」の諺を引きながら柊には3種あって(学園にはそのうち2種)、どうしてこの植物が邪気を払うと言われるようになったか書かれています。子供の頃母親が柊の小枝の先にいわしの頭を刺しながら「あっ臭っ、あっ痛っ」と言って鬼は逃げると聞かせてくれました。

「学園自然百景」を読んでいて楽しいのは題材にとりあげた動植物はすべて学園に在って近い存在であること、そしてわかりやすく説明されていること。興味を引くように書かれているのでわたくしの場合ブログを読んで改めて実際の動植物を確認にいくこともままあります。さらに学園らしく、子どもたちにはこれから生きて行く上でのヒントが添えられていることも素晴らしいと思います。

学園ホームページをご覧の皆様には是非「学園自然百景」をお読みいただき、豊かな学園の動植物の声にも耳を傾けていただきたいと思っています。

(2022.2.2)