学園ブログ

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常務理事便り

2022年02月24日

「挑戦こそ雲雀の存在価値」

~雲雀丘学園常務理事・学園長 岡村美孝~

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先週2月19日土曜日学園初代理事長鳥井信治郎のお墓にお参りしてきました。
2月20日が命日なのですが一日早いお参りとなりました。菩提寺中山寺の梅は一部紅梅が咲いていましたが春はまだまだ、朝の寒さにこたえました。


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鳥井信治郎は昭和37年2月20日雲雀丘の自宅で83年の生涯を閉じています。赤ポートワインで成功し国産ウイスキーづくりに命を捧げた人でした。会社経営にあっては常に「やってみなはれ やってみな分りまへんで」と周りを鼓舞し続けました。
この「やってみなはれ」が今や挑戦の代名詞となり企業研修にも使われています。



雲雀丘学園の創立の精神は孝道(親孝行)ですがもう一つの柱として「やってみなはれ(挑戦)」を掲げています。墓前に、来月3月24日に雲雀丘学園創立70周年記念の式典を開催すること、またその時 新校舎「道しるべ」の披露を行うことを報告しました。

さて北京オリンピックは15日スノーボード女子ビッグエアの決勝が行われ、岩渕麗楽(れいら)は4位とメダルに一歩届きませんでした。最終3回目の試技では一発逆転をねらい超高難度の大技に臨んだのですが最後にバランスを崩し尻餅をついてしまいました。

そのときでした。悔しがる岩渕の周りへ、すでに試技を終えた各国の選手たちが続々と集まってきました。みんなから抱きしめられ頭を撫でられまるで優勝者が祝福されるようなシーンとなりました。果敢なチャレンジ精神はそれほどまでにライバルの胸を打ったのでした。

今回の北京オリンピックでは挑戦の尊さに心を熱くしました。羽生選手高梨選手、そして平野選手。たとえ願いは叶わずとも挑戦そのものにわたくしたちは心を動かされたのです。

雲雀丘学園は挑戦の学園、鳥井信治郎はスコットランドから遠く離れた日本でウィスキー作りに挑戦したのです。百人が百人ともウイスキーづくりには反対をしました。それが今では世界一の品質を誇るジャパニーズウイスキーになったのです。

雲雀丘学園は子供達に挑戦の大切さを教えて行かなければなりません。それが子どもたち自身の成長のためでもあり雲雀丘学園の存在する価値でもあり他校に誇れるものでもあると思っています。

(2022.2.24)