学園ブログ

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常務理事便り

2023年09月12日

Vol 28 サントリー社海外経営陣 来たる!!

~雲雀丘学園常務理事 成地 勉~

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 先日、サントリー社グローバル部門の経営層が15名、本学園を訪問してくれました。
サントリー社が海外会社の経営層向けに実施する「創業の理念」を学ぶ研修の一環です。同社が世界的に伸長し、各国で異なる様々な考え方や慣習、常識の中で育った人たちが各国の会社の中核になりつつあります。会社によって、企業理念がバラバラでは困りますので、ここ数年、各企業のトップ層の理念共有化に力を注いでおられます。同社の「やってみなはれ」はチャレンジ精神の象徴として有名な言葉ですが、実はもう一つの大切な理念があります。それは「利益三分主義」です。事業による利益はその1/3を会社の再生産のために、1/3はお客様のために、そして1/3は社会のために使っていこうとする考え方です。今回は「社会のために」という視点でサントリー社が実践している社会貢献活動の一端を見学するという趣旨で、本校を訪れてくれました。

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 私から本校の創立の経緯、初代理事長としての鳥井信治郎先生の言葉、創立の精神、親孝行、陰徳といったことを紹介するなど、鳥井先生が大切にされていた精神についてお話をさせていただきました。参加者からはサントリー社とのかかわりや少子化の中での学園経営等について、いくつかの質問があり、活発な意見交換となりました。
 座学の後は、中学3年生と書道の授業を通して、交流を図りました。サントリー社の元の社名が寿屋であることから、「寿」という字を団扇に書いていただきました。ほとんどの方が筆を使うのは初めてですので、生徒が手取り足取りする中で交流を図ってもらいました。興が乗って、予定時間がオーバーしてしまうくらいでした。
また、小学校は4年生が参加者の名札を作って、お出迎えしてくれました。それぞれが4クラスに分かれ、趣味や好きな食べ物について会話し、交流してもらいました。参加者の皆さんは生徒、児童との交流を楽しみにされていたようで満足して次の研修先に向かわれたようです。
 理念を共有化するということは企業のみならず、学校運営においても極めて大切なことです。不易があっての流行です。我々には「創立の精神」「親孝行」「やってみなはれ」という大切な不易があります。これをどのようにして学園に集う全員に浸透させ、実践に活かしていくかが、我々に課された使命と再認識した一日となりました。