学園ブログ

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常務理事便り

2023年12月04日

Vol 37 二つの音楽イベント

~雲雀丘学園常務理事 成地 勉~

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 昨日、学園が関係する2つの大きな音楽イベントが行われました。
午前中、学園講堂で行われた音楽会は中山台幼稚園の年中、年長組が演じるクリスマス音楽会です。4年ぶりに規制のない音楽会に700名を超える保護者、ご家族が来てくださいました。ありがとうございました。
 5歳、6歳の園児たちの一所懸命な演奏や合唱に目頭を熱くされたご家族の方は多かったのではないでしょうか。一か月以上も練習を重ねた成果が存分に発揮された音楽会でした。演奏や合唱に感動したのは言うまでもありませんが、ステージに立つ20分~30分を全員が集中してやり遂げたことに感心いたしました。この年齢の子どもたちは集中力どころか、思いつくことを次々とやりたがるものですし、それが普通です。しかし、このステージでは、お母さん、お父さん、ご家族の方に見てもらいたいという一心からでしょうか、本当に乱れることなく、演奏や合唱に集中してやり遂げてくれました。ご家族の皆様は何度でも、「上手にできたね。」「かっこよかったよ。」と大いにほめてあげてください。頑張った分だけ、自己肯定感が一層高まるに違いありません。

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 午後は大阪城ホールで恒例の「サントリー 一万人の第九」が開催されました。4年ぶりに正真正銘の10,000人の男女が観覧席に陣取り、歓喜(フロイデ)の歌声を響き渡らせました。過去3年間は人数制限やリモートによる演奏会でした。コロナ禍でも何とかこの恒例イベントの灯を消さないよう、スタッフの皆さんが苦心惨憺(くしんさんたん)、考えを巡らせ開催してきたのでした。継続の危機に直面し、本当にご苦労大きい中、知恵を出し、継続されてきたことに頭が下がりました。今年は規制を解除し、まさに歓喜の大合唱がなされたのです。そしてこの得難い場に学園小学校の5年生45名が参加しました。
 音楽の岡村先生に数か月かけて指導いただいたおかげで、ドイツ語で歌うこの難解な合唱に見事に参加することができました。児童たちは場内の映像に何度も映し出され、その懸命な歌ぶりに私も大いに感動いたしました。当日体調を崩した児童もおり、それが気になって、引率してくれた先生方は観客席にいても音楽を観賞する気にはとてもなれなかったとおっしゃっていましたが、こうした篤い指導のおかげで、子どもたちはチャレンジすることができ、一流音楽家の演奏や今までに聞いたこともない10,000人の大合唱の迫力に接したり、そこに一員として参加できたことの達成感など,未知の経験ができたに違いありません。児童にとって、最高の「やってみなはれ」になったと思います。
このような機会を与えてくださった、サントリーさん、毎日放送さん、そしてご指導いただいた先生方に改めて感謝いたします。