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日々のブログ

2026年04月30日
変わるモノ・変わらないモノ

久しぶりに、中学2年生の国語の授業を担当することになりました。黒板の前に立つと、かつて自分が教えていた頃と同じ空気が流れている一方で、生徒たちの反応や学習スタイルは確実に変化していることも感じます。
国語の授業内容も、時代とともに少しずつ変わってきました。ICTの活用が進み、タブレットで調べ学習をしたり、意見を共有したりする場面が増えています。文章の読み取りでも、情報を整理する力や、自分の考えを根拠とともに説明する力がより重視されるようになりました。
しかし、変わらないものもあります。
それは「言葉を通して人の心に触れる」という国語の本質です。どれだけ時代が進んでも、物語を読み、登場人物の気持ちを想像し、自分の経験と重ね合わせる営みは、子どもたちの成長に欠かせません。
今年の2年生も、太宰治の『走れメロス』など、昔から読み継がれてきた作品に取り組みます。多くの保護者の皆さまが学生時代に読んだことのある作品ではないでしょうか。大人になった今、改めて読み返してみると、当時とは違う場面が心に残ったり、登場人物の言葉が深く響いたりすることがあります。子どもたちが感じる「友情」や「信頼」と、大人が感じるそれは、きっと少し違うかもしれません。
ぜひこの機会に、中学国語の作品を手に取っていただければと思います。お子さんと同じ物語を読み、感じたことを少し話してみるだけで、家庭での会話が豊かになり、学びがより深まります。
これからも、生徒たちが言葉を通して自分と向き合い、他者を理解する力を育てられるよう、丁寧に授業を進めていきます。
(雲雀丘学園中学校・高等学校 生徒部 国語科 山村 長史)
