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「青春ノート」と「邂逅」

~雲雀丘学園常務理事・学園長 岡村美孝~

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皆さま、あけましておめでとうございます。令和になって初めての新年を穏やかにお迎えになられたことと思います。今年は何といっても日本で2度目のオリンピックの開催、雲雀丘学園は創立70周年を迎えます。私事になりますが私も学園と同じ生まれですので古稀を迎えます。
記念すべき本年がどうかよい年になることを願わずにはおれません。

今年は長めの正月休みをいただきました。おかげで多くの友人に会うことができました。その時のエピソードを二つ紹介。
私のサントリー時代の同輩とは東京新橋にある「有薫酒蔵」という居酒屋に集まりました。この店は客単価はリーズナブル、郷土料理(九州)を美味しく食べさせていただけます。この店は日本全国の高校の寄せ書きノートが棚に並べられていることでもよく知られ、その数何と3200校!もちろんその中には雲雀丘学園もあります。

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  青春ノートの表紙(クリックで拡大します)
雲雀丘学園は1535番目の高校として棚に並んでいました。因みに1番目は久留米大学附設高等学校でした。雲雀丘学園の青春ノートには十数名の方が名刺とともに寄せ書きをされています。私は卒園生ではないので資格はないかもしれませんが寄せ書きに加えてもらいました。まず学園歌の最初の部分を書き、世界に活躍する雲雀丘卒園生に友情と連帯のメッセージをしたためました。 「頑張れ!雲雀っ子!」。
この店の女将、松永洋子さんは私は以前からよく存じ上げている有名人。卒園生は機会があればぜひ訪ねてほしいと思っています。

次です。私が銀座支店長をしている時のメンバーと一杯やりました。私が会社を離れて以来毎年、年の暮れになるとこの会が開かれます。いつもはどこかの居酒屋で一杯飲んで次にバーでウイスキーを飲んでお開きになりますが、今回は趣向を変えようとまず銀座のど真ん中にある銭湯に入ることから始まりました。

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      30年ぶりの大将と金春湯の前で
「金春湯」。創業は江戸時代末期の1863年の歴史ある銭湯です。私たち銀座を担当する営業マンは毎日、朝から深夜まで銀座をくまなく歩きまわっていたので「金春湯」の前もよく通りかかります。当時から由緒ある銭湯とはわかっていたのですが、入ることはありませんでした。新聞記事で名銭湯であることを改めて知らされ、入湯するに至りました。

さて湯舟に浸かっていると私の斜め前の初老男性が目を細めながら「これだけぬるいと入った気がしない」とことさらにつぶやくのです。実はこのとき、私は「これだけ熱いとはいれない」とメンバーと話していました。実際、表示の湯温は43度を超えています。そして男性の顔をじっと見つめているとどこかに面影、記憶があるのです。か細い記憶を必死にたどり、「もしや○○さんでは」と問いかけると「そうですが・・」。

30年ぶりの邂逅でした。その方は30年前に私がビールを必死に売り込んでいた小料理店の大将だったのです。最初はけげんな顔をしていましたが徐々にわかってきたらしく笑顔で、昔の顔で会話が弾みました。こんなこともあるのです。今日(1月9日)その大将からご夫婦が写った賀状が届きました。「人生2度の東京オリンピックを迎える年齢になった」と添えられて。
“人生よく生きてあり”です。
(2020.1.9)

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