学園ブログ

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学園長便り

2020年12月21日

「大学受験は修養の場、悠々とがんばれ!」

~雲雀丘学園常務理事・学園長 岡村美孝~

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今年もあと十日余り、残り少なくなりました。連日、これでもかと思うくらい暗いニュースが続き、子供の頃の「もういくつ寝るとお正月・・」の高揚感もすっかり消えてしまいました。ぐらつく与党と非難だけの野党にアフターコロナの展望が一向に見出せません。私たちには「移さない、移されない」ための自衛の努力の徹底しかないと思います。


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創立の精神
そんな中でも来年大学を受験する生徒には容赦なく日取りが迫りつつあります。まず始めが1月16・17日に実施される「大学入学共通テスト」です。受験生にとって今年は最後までコロナに悩ませられる不運に見舞われました。月並みですが、しかしそんな時こそ頑張ってほしい。コロナ禍は君だけでない。みんなが平等に被っているはずです。




今回の「学園長便り」は、学園の進路アドバイザーで特任教授の3名の先生から受験生の皆さんへアドバイスをいただきました。

三輪先生
①汝自身を知れ。 Know yourself.
②成せばなる、成さねばならぬ何事も! Where there's a will,there's a way !
③夢をあきらめるな! Dreams come true !
(①②③の順序が大切です)

谷川先生
哲学者 エマソンは、「今日という一日を勝ち取り、征服しゆく人こそ、最も富める王者なのである。」と言っております。
受験生の皆さんも、今日という1日を朗らかに勝ち取りながら、つねに「さあ、今日から!」「これから!」「この瞬間から!」と志望大学合格を目指して健康に留意して前進して下さい。

守本先生
「学問のさびしさに堪へ炭をつぐ」(誓子)
将来への不安がふとよぎり、たまらなくさびしくなる高3の冬の夜。でもその寂しさは自分だけの孤独なものではなく、誰もが感じること、通る道でもあります。それに向き合い、安易に群れるのではなく、志を同じくする仲間のことを想い、冬の夜に切磋琢磨する。その向こう側には学力だけではなく、人間としての成長があります。Hurray!Hurray!Hibari!


どなたも誠に示唆に富んだ激励だと思います。受験生の皆さんは目の前の試験に勝利し目指す大学に合格することが第一の目的でしょう。しかしそれだけが本当の目的だとは私は思いません。「汝自身を知れ」、「今日1日を勝ち取ること」「冬の夜に切磋琢磨する」とはどんなことでしょうか。まさにこれから長丁場の人生を生きていくための心のアドバイスなのです。コロナの年に大学受験するという奇遇は最初から最後まで未知の人間修養の場に立たされたのだと思えてならないのです。

私が大学受験したのは50年以上も前、1969年(昭和44年)でした。大学紛争の嵐が吹き荒れ、その年の東京大学、東京教育大学(現筑波大学)の入学試験は中止になりました。私が受験した大阪市大も大学校舎が封鎖中で試験会場が大阪国際見本市会場でした。当日朝から大雪で開始が遅れ、寒さと机がガタガタする中を必死に答案用紙に向かったことを思い出します。今となっては可でも不可でもなく人生の1ページとして振り返るのみです。

雲雀丘学園の受験生の皆さん、受験を修養の場としてとらえよ、大事な試験だが何も命をとられるのではない。開高健の言葉を借りるなら、「悠々とがんばれ!」だ。

(2020.12.21)