学園ブログ

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学園長便り

2021年09月14日

「レギュラーになれなくても」

~雲雀丘学園常務理事・学園長 岡村美孝~

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「水泳部がすごいことをやってくれましたよ」とやや興奮気味に中井校長先生からお電話をいただいたのは先週初めの早朝でした。お聞きすると女子水泳部が新人戦で兵庫県で5位に入賞したとのこと。そのあと顧問の矢野先生から詳しく報告がありました。聞けば聞くほど見事な成績です。

優勝は須磨学園、2位が神戸野田、3位武庫川大附、4位が姫路商業、なんとそのあと5位に嬉しい雲雀丘学園なのです。その後、市立尼崎、六甲アイランド、関西学院と続きます。わたくしは嬉しいことが起こると冗談半分に「提灯行列だな」と言いますがまさに雲雀丘花屋敷駅前で提灯行列の事態です。そして次は10月の近畿新人大会本戦とのこと。このメンバーで戦うことになるので楽しみもしばらく続きます。

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さてこの総合5位というのは相当レベルの高い成績であって来年も取れるかというとそう簡単ではない。10位でさえ難しいとのことでした。それでは大会前に予想できたかというとそうでもないとのことでした。偶然というかたまたまの要素が強いのです。
話は少し飛びますが、学校と企業の違いの一つに個々の活動に目標があるかどうかです。企業はすべての活動に目標と納期が求められます。それをどう達成するかに全力投球します。結果オーライは成果としません。そのためにPDCAを回します

私はこの快挙にいささかの水を差すつもりはありません。矢野先生はじめ多くの先生方、関係者、何よりも生徒の頑張りがあってこその成果なのです。私が言いたいのはこの偉大な5位を無駄にしない、今後も維持できるような中高・学園の支援体制、仕組みづくり、意識改革が必要だと思っています。

雲雀は進学校を目指すのだからクラブ活動に専念することはできない、両立は難しいという声を聞きます。私はそんなことはないと思います。クラブ活動を一生懸命やることで勉強もできることもあります。今年の高校のオープンスクールで、学園紹介で説明に立った高2生はサッカー部のお陰で逆に集中して勉強できると感想を述べていました。

その通りで要は集中、効率が大切なのです。目的とする大学に合格するために一途に勉強に励むこともそれはそれで立派ですが、クラブ活動でしか得られないものがたくさんあります。卒業してからはむしろこちらの方が役に立つことが多いのです。これは私のサラリーマン人生の経験から断言できます。

クラブ活動を円滑に進め成果をあげていくには、学校と保護者が相互に理解協力を進めることが大切です。クラブの目標は何か、どんな生徒を育てたいか、そのためにどんな練習活動をとるかを顧問の先生は事前に明確に発表してほしいと思います。

そしてクラブ活動の目的は成績だけではない。勝つことだけではない。日ごろの活動を通して人間的な成長を目指すものだということを全員で確認したいと思います。雲雀に行けば勉強もクラブ活動も楽しく一生懸命やれる。レギュラーになれなくても楽しい。そのうえで大学も目指せ県大会も目指せるというのであれば素晴らしいではありませんか。そんな学園になればと私は思っています。

(2021.9.14)