学園ブログ

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常務理事便り

2026年05月22日

Vol8 ホタルの里

~雲雀丘学園常務理事 成地 勉~

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あと一週間ほどで5月も終わりを迎え、やがて6月に入ります。6月は梅雨の訪れとともに蒸し暑さが増す季節ではありますが、心待ちにされる営みもあります。蛍が地中より羽化し、ほのかな光を宿して飛び交うのも、まさにこの頃です。
実は、雲雀丘学園の敷地内にも、ホタルの羽化を待つことのできる場所があります。「ひばりの里」の南側、幼稚園の敷地内を流れる小さな水辺の一部にホタルの幼虫が生息し、羽化に至る可能性があることが明らかになってきました。

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「ひばりの里」では、数年前よりホタルの羽化を実現できないかと、中高科学部の生徒・教員、そしてアドバイザーのYさんが力を合わせ、試行錯誤を重ねてきました。いつの日かホタルが舞う光景が見られるようになれば、この場所を学園の皆さんや地域の皆さんに開き、ともにその喜びを分かち合いたいという願いのもと、挑戦が続けられています。
そして今年は、その可能性がわずかながら高まりました。そこで先日、夜間撮影にも対応したカメラを設置し、もし羽化が確認された際には、その様子を記録するとともに、今後の研究をさらに深めていきたいと考えています。阪急電車が行き交う市街地のただ中でホタルを観察することが叶うなら、それはまことに得難い営みと言えるでしょう。容易なことではありませんが、夢を抱き、それに向かって挑み続けるところに、雲雀らしさが息づいています。この挑戦の歩みを、これからも静かに見守っていきたいと思います。
この観察地の傍らでは、幼稚園の園児たちが、自分の背丈にはなお高く感じられる遊具に果敢に向き合い、懸命に挑んでいます。そうしたひたむきな姿には、幼い時期から育まれている挑戦の心を見る思いがします。