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2025年08月29日

困りと配慮

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わたしは昔から、文字を書くことが苦手でした。絵を描くときにはそれほど困らないのに、文字を書くとなると手がこわばり、思うように線が引けませんでした。今から40年も前の小学校では、「たくさん書けば慣れる」と言われ、大量に書かされましたが、結局うまく書けるようにはなりませんでした。
そんなわたしのいちばん上の息子が、小学生のころ「文字がうまく書けない」と言ってきました。わたしの息子なのだから、そういうこともあるだろうと思いましたが、妻が「検査をしてみよう」と言ってくれました。検査の結果は「書字障害」でした。
そのとき、わたし自身がずっとしんどいと感じていたことに、すとんと納得がいきました。そして同時に、息子に申し訳ない気持ちにもなりました。
すぐに地元の学校にそのことを伝え、ノートを書かなくてもよいように、家からタブレットを持って行ってもいいか尋ねました。しかし、学校の反応は「NO」でした。今から10年ほど前のことですが、今では考えられないような対応ですよね。今では学校側がタブレットを貸与してくれる時代です。
わたしの子どものころには、こうした困難は「障害」とすら捉えられていませんでした。10年前でさえ、十分な配慮はされませんでした。時代は変わっていきますが、今、目の前にいる子どもたちが、きちんと教育を受けられるように、最大限の配慮をしていきたいと考えています。

(雲雀丘学園小学校 4年担任 隅田 心吾)