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日々のブログ

2025年09月05日
母を通して
前回の学園ブログを私が寄稿させていただいてから、あっという間に5年がたちました。
今は「日々のブログ」となっていますが、私はまた親孝行を振り返る機会にしたいと思います。
前回寄稿したときは亡き父のことを振り返りました。今回は母のことを少しだけ。
三年前に母に癌が見つかりました。頑強という言葉がぴったりくる母で、寝込んでいる記憶はほぼありません。いつでも元気で前向き。私たちのみならず、私の友だちの面倒までみてくれるような頼りになる人、そんな母だったので、まさに青天の霹靂でした。しかも状態があまりよくない。できることはなんだろうと必死で思い巡らせ、私なりに調べ尽くしました。やれることは全部やろうと、遠方の兄弟とも協力し、体によいと言われる物を色々と取り寄せました。気落ちしてはかわいそうだと素敵なウィッグも作ってもらいました。もちろん一番頑張ったのは母です。最悪のことも覚悟しながら・・・数ヶ月におよぶ抗がん剤治療の後、摘出手術。結果を聞きに行くと「癌の大半がすでにほぼ消えていました」と。本当に心から喜びました。神様がいるとしたら心から感謝を申し上げたい気持ちになりました。
おかげさまで、母は今も元気に暮らしています。私のそばに暮らし、仕事に子育てにと気ぜわしく暮らす私たちの手助けをしてくれています。
ただ、変わったことは、この時間は与えられたボーナスタイムなのだと考えるようになりました。毎日毎日こうしていてくれるだけでありがたいと思えます。何があっても感謝しかありません。当たり前の毎日は当たり前ではないことを、母の闘病を通じて教えてもらったように思います。そして1日1日を大切にすること。今やれることはやり、今伝えるべきことは伝える。
仕事への姿勢にも生かされたことがあります。忙しくとも、今日向き合うべき子どもとは、今日きちんと向き合う。伝えるべきことは丁寧に何度でも伝える。明日があるとは限らないのだから。そして一つ一つの出会いを今まで以上に大切にすること。
「死」と向き合うという行為を通じて、改めて「生」への深い深い感謝がわいてきたように思います。生かされていることを改めて感謝しながら、自分にできることを精一杯尽くしていきたいと思っています。
ここまで書いて、私にも親孝行ができているかは・・・やっぱりまだ自信がありません。
(雲雀丘学園小学校 5年担任 Y.I)
今は「日々のブログ」となっていますが、私はまた親孝行を振り返る機会にしたいと思います。
前回寄稿したときは亡き父のことを振り返りました。今回は母のことを少しだけ。
三年前に母に癌が見つかりました。頑強という言葉がぴったりくる母で、寝込んでいる記憶はほぼありません。いつでも元気で前向き。私たちのみならず、私の友だちの面倒までみてくれるような頼りになる人、そんな母だったので、まさに青天の霹靂でした。しかも状態があまりよくない。できることはなんだろうと必死で思い巡らせ、私なりに調べ尽くしました。やれることは全部やろうと、遠方の兄弟とも協力し、体によいと言われる物を色々と取り寄せました。気落ちしてはかわいそうだと素敵なウィッグも作ってもらいました。もちろん一番頑張ったのは母です。最悪のことも覚悟しながら・・・数ヶ月におよぶ抗がん剤治療の後、摘出手術。結果を聞きに行くと「癌の大半がすでにほぼ消えていました」と。本当に心から喜びました。神様がいるとしたら心から感謝を申し上げたい気持ちになりました。
おかげさまで、母は今も元気に暮らしています。私のそばに暮らし、仕事に子育てにと気ぜわしく暮らす私たちの手助けをしてくれています。
ただ、変わったことは、この時間は与えられたボーナスタイムなのだと考えるようになりました。毎日毎日こうしていてくれるだけでありがたいと思えます。何があっても感謝しかありません。当たり前の毎日は当たり前ではないことを、母の闘病を通じて教えてもらったように思います。そして1日1日を大切にすること。今やれることはやり、今伝えるべきことは伝える。
仕事への姿勢にも生かされたことがあります。忙しくとも、今日向き合うべき子どもとは、今日きちんと向き合う。伝えるべきことは丁寧に何度でも伝える。明日があるとは限らないのだから。そして一つ一つの出会いを今まで以上に大切にすること。
「死」と向き合うという行為を通じて、改めて「生」への深い深い感謝がわいてきたように思います。生かされていることを改めて感謝しながら、自分にできることを精一杯尽くしていきたいと思っています。
ここまで書いて、私にも親孝行ができているかは・・・やっぱりまだ自信がありません。
(雲雀丘学園小学校 5年担任 Y.I)