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2025年09月12日

言葉の力

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10月1日は「親孝行の日」です。小学校では、2年生の子どもたちが親への感謝の気持ちをはがきに書いて届ける活動を行っています。「お弁当いつもありがとう」といった短い言葉でも、子どもたちは一生懸命考え、心を込めて書いています。その姿からは、純粋におうちの方への感謝の気持ちが伝わってきます。
日本には「言霊(ことだま)」という言葉があります。言葉には魂が宿り、発した言葉が人の心に深く届くという考え方です。子どもたちの素直な言葉には、まさにその力が宿っているように感じます。
私自身、長崎に住む両親のことを思いながら、よく電話をかけています。こちらが心配して連絡しているのに、電話越しに聞こえてくるのは「体に気をつけてね」「無理しないようにね」という言葉です。逆にかけられるその言葉に、胸が熱くなります。子どもの立場でかけた電話なのに、親としての深い思いや優しさが、言葉を通して伝わってくるのです。
人が誰かを思いやるとき、言葉は欠かせません。
手紙でも電話でも、何気ない会話でも、相手を思ってかける言葉には心を動かす力があります。
これからも、私は言葉をかけ続けていきたいと思います。
遠く離れて暮らす両親には「元気でいてね」と声をかけます。体を壊さないでほしいという願いを込めて。
そばにいる子どもには「いってらっしゃい。気をつけてね」と送り出します。何事もなく帰ってきてほしいという思いを込めて。
そして、教室で向き合う子どもたちには「あなたならできるよ」と伝えます。自分を信じて、前向きに挑戦してほしいと願いながら。
言葉の力を信じて、これからも心を込めて伝えていきたいと思います。

(雲雀丘学園小学校 2年担任 髙谷 祐介)