学園ブログ

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学園長便り

2020年06月30日

「コロナ、恐るるに足らず」

~雲雀丘学園常務理事・学園長 岡村美孝~

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今日(6/29)から、通常登校が始まりました。合わせたかのように天気も快晴、梅雨が明けたかのような日となりました。今日も専用通路の改札口に立ちましたが、通過する生徒に遅刻はなく校舎に向かい安心しました。登校時刻が早くなって遅刻する生徒もいるのではとひそかに心配していました。

さて、安倍首相が全国一斉の休業要請をしたのが2月27日、学園は3月2日から休業に入ったので4か月ぶりの正常な形となります。この間いろいろなことがありました。子供たちは自宅学習に入り、年度末、新年度の多くの行事が中止のやむなきに至りました。学園は「ステイホーム」の子供たちをしっかりフォローすべく、オンライン授業や動画配信などで懸命に対応をしました。新入生向けのマスクづくりや医療従事者への防護服の寄贈など、遠い過去のように思い出されます。

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科学部の皆さんが久しぶりの池の掃除をしてくれました。

コロナ禍は大変な事態に変わりはありませんが一方では大きなプラス面もあります。少なくとも、学園をはじめ多くの学校はICT教育のレベルが確実に向上したことです。学園ではこの休業期間中に準備を進め今秋から、小学校2年生から高校3年生までタブレット端末を活用しての授業をできるようにいたしました。毎日の授業の充実は当然のこと、今後のオンライン授業の必要性を見越しての対応です。

社会も大きく変化していくことと思います。今まで躊躇していたことが、やってみて心配するほどではなかったと思えたのです。変化の兆し・芽はあちこちにみうけます。今後どんどん登場するでしょう。まるで社会が大きなふるいにかけられたようです。「ニトリ」は過日の決算発表で2020年3月~5月の4半期決算で利益はなんと2割伸び、6月の売上高も、前年比5割伸びたと発表しました。生産拠点を中国からベトナムに移し、また店舗の立地も比較的郊外に在ってコロナを克服したのでした。厳しい話はたくさん聞きますが、コロナ禍をプラスに転じた企業もたくさんあるのです。

コロナ禍はまだまだ予断を許しません。今日(6/29)は、コロナ世界感染者が1000万人、死者が50万人を越えたとの報道がありました。日本でも東京は昨日、80人の感染者が報告され、宣言解除後の最多を更新しています。

コロナ対策の基本原則は一つ、「移さない、移させない」。一人ひとりが自覚を持って行動すればコロナに打ち勝てると思います。ここ数か月のコロナの情勢を見て私たちもおぼろげながらどんな行動が必要かは大体わかってきたと思います。しかるにここ数日の東京での新たな感染者増などは自覚のなさに思えてなりません。一方では過剰と思えるほどの感染者対策も見受けられます。どちらも「経済と健康」にはマイナスであり、原則を守れば何ら恐れるものでなく委縮することなく伸び伸びと活動することこそ必要なのです。

「Never waste the good crisis.」この言葉は「女性の品格」の著者で教育評論家の坂東真理子さんによるものです。坂東さんはコロナ禍を「good crisis」と呼びます。「人生は想定外の連続 どうその危機を活用するか それが大事」と言います。コロナの影響はまだまだ続きます。しかしそれは個人にも社会にもそして学園にとってもチャンスです。「good crisis」と呼べるように今後のコロナに立ち向かっていきたいものです。そして学園の子供たちにもその精神を学んでほしいと思います。
(2020.6.29)