学園ブログ

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学園長便り

2021年04月23日

「ほろ苦い思い出」

~雲雀丘学園常務理事・学園長 岡村美孝~

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ここ数日、天気の良い日が続きます。昼間は気温も上昇し初夏のような実にすがすがしい気分、一年で一番気持ちのいい季節に思います。しかし一方では感染者は全国で5000人を超え今週末には兵庫、大阪、京都、東京に緊急事態宣言が発令される見込みです。



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登校風景  

今朝は登校中の出来事でこんなことがありました。お母さんと一緒に登校した小学1年生の児童が正門でお母さんと離れられなくなったのです。上級生があれこれ声をかけたのですが何ともならず、最後は校長先生が駆け寄り教室まで無事送っていかれました。あとはけろっとしていたようです。

私はその光景を少し離れたところで見ていましたがほろ苦い経験を思い出しました。私の田舎には農繁期に、入学前の幼児を一定期間、村の公民館で預かる制度があり、私も行くことになりました。その最初の日ですが、村の友達が迎えに来て誘ってくれるのに出かけることを嫌がったのです。周りがいろいろ声をかけても出かけようとはしませんでした。母も無理に勧めませんでした。

友達はみんな出て行き、家に残されたのは私と母親、そして親しい隣のおばさんでした。しばらく無言の時間が続いた後、隣のおばさんがぽつんと言った言葉を私は未だに思い出すのです。私にというより母親に語りかけたという感じでした。「○○ちゃんは賢いから幼稚園に行ったらどうなるか色々考えるのよ」。

翌日は友達が迎えに来ると昨日とは打って変わり先頭に立って公民館に向かったそうです。そして預かり期間が終わるまで1日も休みませんでした。バリカンで頭を刈ってもらって帰ることもあり、楽しい農繁期の毎日だったと記憶します。

(2021.4.23)