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日々のブログ

2025年10月17日
初担任の思い出

初めての学級担任は1年星組、今から34年前のことです。同学年の先生の指導をいただきながら、他のクラスから遅れをとらないようにと焦る毎日でした。
そして、保護者の皆様に助けていただく毎日でもありました。
当時は家庭訪問がありました。通学範囲が広いため、「1日に1家庭しか訪問できない日もあるよ」と聞いていましたが、保護者の皆様に次の訪問先まで自家用車で送っていただき、早々に家庭訪問を終えることができました。「ありがとうございます」と恐縮する私に、「私たちも次の訪問先の方と親しくなれるので、有り難いのですよ」と、お気遣いをいただきました。最後の訪問先では「初めての家庭訪問、おつかれさまでした」という労いのお言葉、その後、テーブルに夕食が並び…ということもありました。
参観日や大きな行事の翌日には、たくさんの感想をいただきました。うれしい言葉ばかりではありません、厳しい言葉もたくさんいただきましたが、そのどれもが、私が児童に向き合うときの『糧』となりました。まだ若かった私には、親目線からの意見に気づかされること、考えさせられることが多く、それが何より有り難かったのです。
保護者の皆様に助けていただいた…、いえ、育てていただいた1年。親のような、あたたかい目で私を育ててくださったことに、今も感謝の気持ちでいっぱいなのです。
(雲雀丘学園小学校 教頭 神吉 清視)