
学園ブログ

- ホーム
- 日々のブログ
日々のブログ

2025年12月12日
柏木先生との思い出

旧教職員の柏木久夫先生が7月16日にお亡くなりになりました。
柏木先生とは9年間一緒に担任をさせていただきました。
私が初めて担任をしたのは中高34期生です。右も左もわからない私は、初日から学年主任の先生に生徒の言葉遣いについて注意されました。そのような私が上手く学年団に溶け込めるよう、気配りをして下さり学年のパイプ役のようなはたらきをして下さったのが柏木先生でした。
柏木先生が初めて中学で主任をされた中高41期生では、3年間C組の担任として一緒に学年を組ませていただきました。中1の体育祭で、C組の生徒がクラス旗で姫路城を描きましたが苦戦していました。絵心のある柏木先生はそっと筆をもって少しアドバイスして下さり、お陰で「旗の部」で優秀賞をもらいました。事あるごとに、「自由に担任したらいいよ、責任は僕が取るから」と、話されていたこともよく覚えています。
私が中学学年主任をした中高54期生では、高校学年主任として54期生を引き継いで下さり、個性は強いが行いの真っ直ぐな学年に育て上げて下さいました。
そして、私が中高6年間学年主任をした中高57期生では、高校から選抜特進コースの担任として加わり陰ながら支えて下さいました。「サポートするから、自由に学年経営したらよいよ」と、私の負担を軽くなるよう、私の作りたい学年にできるよう、に声を掛けて下さいました。そのお陰で、57期生は、素直で裏表がなく生徒間トラブルが殆どない良い学年になったと自負しています。
体が大きく、細やかな気配りのできる先生でした。怒るときは凄みがありました。しかし、反発する生徒はひとりもなく、やんちゃな生徒ほど柏木先生を慕っていたように感じます。生徒との距離感が上手く、飾らない人柄・発言が生徒の心に響いたのでしょう。定年間近の年齢になった今、柏木先生には追いつけないな、と思っています。
(雲雀丘学園中学校・高等学校 教頭 理科 野村 勝)
