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日々のブログ

2025年12月10日
大学はゴールじゃない

受験勉強があまりにつらいので、母親にこう尋ねたことがありました。
「なぜ、こんなに勉強せなあかんのや。」
母親の答えはこうでした。
「いい大学(何がいい大学かわかりませんが)に入ったら、多くの職業から仕事を選ぶことができる。」
母親の時代ならまだしも私の時代にはそうでもなかったと思いますが。
(母親は兄弟が多く、女子であるため大学に行かずに働いています)
果たして私は某国立大学の工学部衛生工学科(環境汚染対策を工学的にするところです)に進学します。時がたち、大学3回生の初秋に「学校に行きたくない」という本に出会います。それをきっかけに私は公立中学校の教員になることを決心します。母親にその話ををしたときに、何か言われるかと思いましたが(進路変更なので)、母親は何も言いませんでした。まさに私は多くの(?)職業選択肢の中から自分の職業を選んだからかもしれません。
そして、私には2人の息子ができました。2人とも私立大学に進学しましたが、興味を持って講義に参加し、2人とも大学院に進学しました。上の子は修士課程、下の子は博士課程まで進学し、よく学び、よく研究しました。2人のえらかったことは、大学を将来につながる学びの場と考え、決して大学をゴールと考えなかったことです。
(雲雀丘学園中学校・高等学校 高3担任 数学科 井上 正行)
