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常務理事便り

2026年10月29日
Vol.25 遠来のお客様
~雲雀丘学園常務理事 成地 勉~

今月から来月にかけて、本校の中学校・高等学校には、各地から数多くの視察のご依頼をいただいています。九州、四国、中国、関東、北信越、東北、近畿など各地域の学校をはじめ、大阪府や兵庫県の教育行政関係者の皆様も、本校が取り組む探究活動やDX関連の授業に関心を寄せ、視察にお越しになります。このように本校の教育活動に関心をお寄せいただき、遠方からも足をお運びいただけることは、誠に光栄なことであり、心より感謝申し上げます。
本校では、かねてより、生徒が自ら問いを立て、主体的に学びを深める探究活動や、データに基づいて論理的に思考を展開するデータサイエンス教育に力を注いできました。試行錯誤を重ねながら、早くからこうした教育に取り組んできたことが、実践を通じた経験とノウハウの蓄積につながっているものと考えています。
これらの学びの本質は、単に正しい答えを導き出すことにあるのではありません。探究を深めれば深めるほど、新たな疑問や不思議に出会う。そこにこそ、学びの奥深さがあります。そして、多様な視点から物事を捉え、仮説を立て、検証を重ねながら、その本質に迫っていく過程にこそ、学ぶことの真の面白さがあるのではないでしょうか。答えを得ることだけを目的とするのではなく、問い続けることそのものに価値を見いだす。そうした姿勢を育むことが、探究活動の大きな意義であると考えています。
このようにして培われる思考力は、学校における教科学習によって身につける基礎的な知識や技能と相まって、社会に出てから直面するさまざまな課題の解決に大きく役立つものと考えています。
現実の社会における課題には、あらかじめ定められた方程式に当てはめれば導き出せるような、唯一絶対の正解が存在するとは限りません。求められるのは、さまざまな条件や立場を考慮しながら、その時点での最善の解、あるいはよりよい解を見いだすことです。さらに、社会や環境が変化すれば、それまで最善とされていた解が、必ずしも最善ではなくなることもあります。だからこそ、物事を多面的に捉え、変化に応じて柔軟に考え、判断し、行動する姿勢が欠かせません。
共通の正解を求める基礎的な学習を大切にしつつ、その土台の上に、自ら問いを立て、よりよい解を探究し続ける思考力と姿勢を育むこと。これからの教育において、その重要性はますます高まっていくものと考えています。
