学園ブログ

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常務理事便り

2026年08月24日

Vol.19 日本のすばらしさを感じた夏

~雲雀丘学園常務理事 成地 勉~

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夏休みも終わりに近づいてきました。幼稚園は9月1日から2学期、小学校は27日から授業が始まります。中学校・高校では、すでに夏休みが終わり、2学期がスタートしました。
皆さまのご家庭では、どのような夏休みを過ごされたでしょうか。私自身も旅行に出かけたり、本を読んだりしながら、心身ともにリフレッシュすることができました。そんな夏休みの中で、「日本に住んでいてよかった」と改めて感じる出来事がありました。
一つ目は、知人の腕時計の話です。知人が大津に用事で出かけ、帰宅して2日ほどたってから、腕時計がないことに気づきました。記憶をたどると、JR大津駅で腕時計を見た覚えはあるものの、その後の記憶がありません。
警察に問い合わせる前に大津駅へ電話で確認したところ、なんとその時計は駅で保管されていました。トイレで見つかったとのことです。おそらく電車の時間を気にしながら急いでいたため、置き忘れてしまったのでしょう。しかも、それはスマートウォッチでした。もし海外で同じことが起きていたら、果たして戻ってきただろうかと思わずにはいられません。
さらに、今度は私自身も同じような経験をしました。北海道を旅行中、JRの特急列車の網棚に帽子(キャップ)を置いたまま下車してしまったのです。その列車は帯広行きでした。
途中下車した駅で忘れ物に気づき、帯広駅に確認の電話を入れました。すると、安価なキャップであったにもかかわらず、きちんと帯広駅で保管されていました。車掌さんか車内清掃の方が届けてくださったようです。しかも、保管期限前の昨日にまだ返却手続きが済まされていないことに気づかれた駅員さんは私の携帯に電話をくださり、私が失念していた手続きを促してくださいました。この親切な対応にはいたく感動しました。
海外では、「目を離すとすぐに盗まれたり、なくなったりするので注意してください」とアドバイスされることがあります。旅行会社の添乗員の方からも、「大事なものは手放さない、目を離さないように」と必ず注意を受けます。私自身も、海外の観光地で足元に置いていたバッグを盗まれた経験があります。
そうした経験と比べると、海外から来られた方々が日本の治安の良さ、街の清潔さ、列車の時間の正確さに驚かれるのもよく分かります。私たちにとっては当たり前に感じていることも、世界の中では決して当たり前ではないのです。
今回の2件のJRでの忘れ物は、我が国の教育水準の高さや、そこから育まれる道徳心を示しているように思います。私たちは、忘れ物や落とし物を見つけたら、駅の窓口や警察などに届けるように教えられてきました。そして実際に、多くの方が自然にそう行動されています。
このようなメンタリティーは、世界では決して当たり前ではありません。だからこそ、教育を通して次の世代へ伝え、これからもしっかり守っていきたいものです。忘れ物が戻ってくるという小さな出来事の中にも、世界に誇れる日本人らしさが表れているのではないでしょうか。